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まさかの73秒殺…リナレス米進出は白紙

1回、ファン・カルロス・サルガド(左)の左フックでダウンを奪われたホルヘ・リナレス
1回、ファン・カルロス・サルガド(左)の左フックでダウンを奪われたホルヘ・リナレス
Photo By 共同

 ダブル世界戦が10日に行われ、ファン・カルロス・サルガド(24=メキシコ)の挑戦を受けたWBA世界スーパーフェザー級王者ホルヘ・リナレス(24=帝拳)は、まさかの1回1分13秒、TKO負けで2度目の防衛に失敗した。

 圧倒的優位とされたリナレスが、腰掛けようとした椅子を引かれたような体勢で沈んだ。まだ1分もたっていない。こめかみに食った左フック、ただ、その一発。再開後に受けた連打は、TKO負けへの儀式だった。

 ビデオで見て「パンチは見えていたが、バックステップした時にできたガードのすき間に、左フックが変則的に伸びてきた」と振り返った。動きが硬い序盤で受けたファーストパンチ。「ぜひ再戦したい」とショックの消えない表情で話した。

 9月に6階級制覇の元世界王者で、米国の有力プロモーターのオスカー・デラホーヤ氏と契約を結んだ。ゴールデンボーイ・プロモーションのディアス氏は「3年契約を解消することはない。彼の評価も変わらない」と話した。敗因を探す意味すらないワンパンチKO決着。米国進出が白紙となり、ディアス氏は「これもボクシング」とつぶやいた。

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