【麻生首相vs鳩山代表詳報】(9)鳩山氏「高速道路無料化は環境に)大きな悪影響ない
2009/08/12 21:21更新
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記事本文
麻生首相「消費税で今、全額で賄えるということにはなかなかならないんだと申し上げたばかりです。13兆円にしかならないんですから、その分は20兆円、基礎年金だけでいるんですよと。それに移行するのに40年かけてやる間、どうやって低年金、無年金の方々をどうやってやるのかという点が全くみえていこない。もしくはそれを隠蔽(いんぺい)されておるのか、触ってほしくないのか、はっきりさせていただかないと、極めて無責任なことになるのではありませんか」
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記事本文の続き 鳩山氏「私が申し上げたのは、例えば、20年とすれば、20分の1ずつ、結果として移行を申し上げるということでございます。20年かけて最終的に最低保障年金は全額税方式になるわけであります。当然そのときには、消費税増税の議論は不可避であることは言うまでもありません。しかし、だからといって、最初の5年、あるいは10年くらいの間に必然的に上げなければならないという環境にあると必ずしも考えていません」
麻生首相「計算の基礎をよく示していただかないと、これはなかなか理解がされない。今のお話では…」
鳩山氏「それまでは…」
麻生首相「発言中はちょっとやめておいてください。この種の話をさせていただくにあたって、少なくとも言うだけではダメなんであって、現実をみせていただかないと、なかなか今の全額税方式という話は、私も考えないわけではなかったんですけども、発表したくないですから。しかし、私どもは、なかなかそれは難しいという現実というものもいろいろ、他国の話やら、読売方式やら、スウェーデン方式やら、いろいろ勉強させていただいた上で今の話をさせていただいている」
「ところで、もう1点、景気回復というものについて伺いたいのですが、民主党の経済の成長政策がよく見えないんで、お金を配るところはよく書いてますが。しかし、成長して、経済のパイを大きくして、その上で配分を考えるというのがわれわれの考えであって、低炭素革命であり、健康長寿社会であり、日本の魅力発揮、いろいろな戦略分野で集中投資。また大胆な制度改革というのをやっていこうと思っているのですが、民主党の話を伺っていると、環境至上主義にみたいにみえるんですが、環境の問題でいわゆる、削減率の話やら何やらは、えらく数字だけが踊っておられるように見えます。また、製造業の派遣の全面禁止等々は、派遣労働者の職を失うことになりかねないと思っている。そういう経済成長戦略ついてはいかがお考えですか」
鳩山氏「私どもは立場が若干違うところがございます。それは、当然のことながらパイを増やすことも必要でありますが、今一番大事なことは内需を拡大させる、それは家計を刺激するということが一番大事だということで、高速道路の無料化とか暫定税率とかあるいは子供手当、農業に対する戸別補償、そういったことを行うことによって、家計を潤し結果として、消費購買力を高めて内需を拡大して、経済をよくするという方向が一つあると思っている」
「ただ、それだけで十分でないことも理解しておりまして、それに対して私は、『陸海空』だとこう申し上げております。陸の部分というのは、いわゆる農業というのは新しい成長産業でありまして、バイオなどを駆使して成長産業に仕立てあげる、ということが極めて肝要だと思っている。ナノテクロノジー、あるいは光通信ニューディール政策、関心の高いものだと思っております。海は海、日本は海洋国であるだけに、海底資源、海洋資源を開発することで、資源が極めて乏しい国といわれていた日本が、むしろ資源が豊かな国なんだというイメージをつくることが現実に可能だと思っておりまして、そのために海洋資源開発にもっと力をいれることが大事ではないかと。空の部分は、太陽パネルなどの太陽エネルギーなどを十分にいただくことも一つあると思いますが、航空宇宙産業、これは世界の中で日本が航空宇宙産業が必ずしも進んでいるとは思いません、しかし、だからこそすそ野が広い、大変魅力的な分野であることも事実でありまして、こういったところに力を入れる。ある意味でいくつかの大きな力を注ぎ込んで成長産業を育成するということも合わせて私どもは伺ってまいりたい」
麻生首相「成長戦略というのであれば、今言われたことはほとんど予算の中で、対策がかなりの部分、終わった、もしくは進んだ部分だと思っております。今言われた中では、先端科学技術に2700億のものを単年度ではなくて、長期にわたって研究費を支援しますということで、多くの案件というものが上がって、すでに来ております。海の中に関しても同様であります。太陽熱等々はもちろんのこと、これによって日本の太陽熱発電というものを今の10倍と思っておりましたが、20倍まで増やせる、ということによって、少なくともCOP15といわれます、あのデンマークでの会議までに、これを目標達成をきっちりとした数字で表していきたいと思っておりますが、今言われたようなものの中で伺いますけども、環境税、石油税の話をしておられると思うんですけども、高速道路の無料化の話もいわれましたけども、こういったものは高速道路に車が走る率が増える。石油税が安くなれば石油が安くなった分だけ石油の消費量は増える。環境には悪くなる、という話と、環境に極めて厳しい、少なくとも今より25%、35%減らします。それは各ご家庭に関しては、月3万円以上の負担がかかりますという計算をご存じの上で話をしておられるのと、かなり矛盾すると思われますがその点はいかがですか」
鳩山氏「私は昨年の環境サミット、洞爺湖。私の選挙区で行われたわけですが、この環境サミットにおきまして、東京から電気自動車で洞爺湖まで行かれた方の話をうかがいました。いくらかかったのと。電気自動車の電気代が800円ということでございました。私は石油に代替するエネルギーとして、やはりこれから電気とか水素とかそういったものをもっと可及的すみやかにですね、実用に向けて行動するときが来ているのではないかと思います」
「確かに一面で、車が高速道路がタダになれば、もっと高速道路が渋滞するという話もあるかもしれません。結果として、二酸化炭素(CO2)の発生が増えるという話もあるかもしれません。しかし、他の道路を使っている方がこれからは車を、高速道路を使うということになるわけでありまして、それほど私はそのことによって石油の使用量がガクッと増えることにならないと。さまざまな計算をしてもそのようなことがいわれている。いわゆる、科学的弾力性の、弾性の問題もその意味で申し上げているわけで、必ずしもCO2に対して大きな悪影響を及ぼすということではありません」
「加えて、環境税などもわれわれとして視野に入れてまいりたいと思っておりまして、ただ一方では暫定税率はやはり一般財源化をされた以上、暫定税率の意味が失われてわけでありますから、即刻廃止すべく、重ねて申し上げたい」
【党首討論詳報】
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