【麻生首相vs鳩山代表詳報】(3)鳩山氏「国民総参加で政権交代を」
2009/08/12 18:35更新
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記事本文
鳩山氏「民主党の鳩山由紀夫でございます。まずは21世紀臨調のみなさま方に、このような機会をつくっていただいたことを心から感謝を申し上げます。チャレンジャーとして麻生総理大臣に対して、いろいろと今お述べになりましたが、私からも思いを述べさせていただきながら、どちらがこの国の将来を本気で憂えているのか、見つめているのか、ぜひ国民のみなさんに比べていただきたいと思います」
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記事本文の続き 「一言で、いま麻生総理の演説を聴かせていただいて、大変いろいろと良いこともおっしゃっているのに、なぜ政権をとっておられながら、そのことを果たしてこなかったのかということが一番の気になるところでございます。私どもは今、そういう意味で歴史的な瞬間に立っていると思います。すなわち、今まで国民のみなさんにとって、選挙はたくさんございましたけれども、本当の意味での政権の選択の選挙ではありませんでした。今回初めて政権を国民のみなさんが選べる選挙になる。そのように思っております。そのことは決して自民党を批判するつもりで申し上げているわけではありません。むしろ野党が今まで足りなかったと。滑っても転んでも自民党政権が続いていた。そのことに大きな問題があったと、私はそのように感じております。ぜひ国民のみなさんが総参加して、政権選択をしていただきたい。そのように願います」
「私が申し上げたいこと、それではなぜ政権交代ができなかったのかと。じゃあ政権交代がなかったことが、国民のみなさんになぜ不幸をもたらしてしまったのか。この話を申し上げなければならないと思います。私は政権交代がこの国に事実上なかったということによって2つのことが指摘されると思います。1つはポスト争いに興ずる政権与党の姿。大臣になりたい、総理大臣になりたい、なって何をするということよりも、なることが自己目的化してしまった。そしてそのことによって2つ目、結局は政策は官僚主導のもとで作られてきてしまったと。本来ならば政治主導で政策を国民と議論しながら作り上げていかなければならなかったところ、それがなされずに官僚のみなさんに作文を委ねてしまった。ここに大きな落とし穴があった。その落とし穴にはまる」
「何が起きたか。1つは無駄遣い、いわゆる官僚のみなさんの天下り・渡り天国を作り、無駄遣いの多い国にしてしまいました。そのことはみなさま方にもお分かりの通りでございます。なかなかこれはしかし、官僚任せの政治では打破することができない問題だと理解をいたしております。だからこそ政権交代が必要だと私たちはそう思っております」
「もう1つ、政策自体、官僚に任せると、官僚のみなさんは必ずしも、有能ではありますけれども、必ずしも国民のみなさんとの接触が多くない。結果として、霞が関の机の上で机上の計算をして結論を出す。財務官僚を中心に、そのことを行えば、どうなるのか。財政再建が錦の御旗(みはた)になり、社会保障などがどんどん切られてしまった。地域において医師不足、看護師さん不足、あるいは介護労働してくださる方も不足してしまう。障害者自立支援法という名の下で自立を阻害される障害のおありの方がたくさん増えてしまった」
「こういう現実の中で、特に後期高齢者医療制度などというものもつくられてしまった。お年寄りの方々、特に、おれたちは、私たちは死ねというのか、そんな政策もできあがってしまったのであります。結果として、借金地獄、国債を増発する日本になり、それでもしょうがないということで最終的に消費税を増税をさせなければならない事態になったと。一方で無駄遣いを野放図に続け、結果として消費税の増税ということになってしまう。こういう国をだれがつくってしまったのかということでございます」
「従って私たちは民主党としてまず提言としては、無駄遣い、いわゆる天下り・渡りの天国を一掃して、全く無駄遣いのない国づくりに変えていきたい。予算のあり方に変えていきたい。それが第1点でございます。それから冷たい政策、霞が関の机上の政策ではなく、みなさま方の心の通ったあたたかい政策、私は友愛社会の実現という言葉を好んで使っておりますが、まさにそのあたたかい政策というものを作り上げていくことが肝要だと思って、マニフェストに4つの大きな項目として申し上げているところです。それは医療、年金の問題が1つ。教育、子育ての問題が1つ。それから、地域のことは地域でやるという地域主権という問題が1つでございます。最後に雇用、経済という問題もございます。この1つ1つにおいて、血の通う政策というものを作り上げていくことが、民主党がまさに今やらなければならないテーマだと考えております」
「年金の問題はご案内の通り、社会保険庁があまりにもずさんなことを行っていたことが、ようやく民主党が参議院で勝たせていただいたおかげで出てまいったわけでございます。5000万件の消えた年金、さらに140万件の消された年金。こういったことが明らかになった。私たちはこのことを、最終的には年金の一元化に導いていく必要があろうかと思いますし、そのときには最低保障年金としての財源を消費税で賄うこともうたっているわけでありますが、まずは消えない年金に変えていくと。2年間、集中的に対応することを誓いあっているところでございます。さらには子育て、私は社会的に子供をきちっと守るということが、育てるということが、極めて日本のいわゆる少子化対策として重要だと思っていまして、このようなことを解決するために、決してバラマキとは思っておりません、必要な手当として、月に2万6000円をお支払い申し上げるということを考えているところでございます。
「このようなことを、すなわち、なぜ私たちがこういうことをするのかといえば、家計を直接潤わせていく。高速道路の無料化の問題も含めて、あるいはガソリン税などの暫定税率の廃止なども含めて、こういったことを行うことによって直接的に家計を潤わせていく。そのことによって内需を拡大して、そして経済をうまく展開をさせていくというのが私たちの基本的な発想でございます。財源がない、財源がないと、しばしばそのようなご批判もいただくわけでありますが、財源はあります。207兆円という特別会計も含めた予算の中で、1割以上の無駄があるのではないかと。私たちは十分にそのことを、事業仕分けなどを行うことによって見つけていくことができる。これはやらせていただければ、必ずそのことは約束をできると思っているところでございまして、いろいろと事業仕分けの中で実証例が挙がっているところでもございます」
「そもそも優先順位の高いところから行っていくということでありますから、無駄だと思われているもの、あるいは不要不急の仕事というものは後回しさせていただく。1年、2年待っても仕方がないということも、仕事としては出てくることもやむを得ないと判断をいたしているところでございまして、私たちがマニフェストにうたっている。このことによって国民の命が救われる。そういった大事なあたたかい政策というものをしっかりと行っていくことをお約束を申し上げたいと思います」
「3つ目の提言として私たちは官僚主導から政治主導に変えていくと。そのためには政権運営のあり方を根本的に変えていかなければなりません。事務次官会議はやめます。政府に100人、あるいはそれを超えるかもしれませんが、議員を中に入れて政治主導で解決をしていくと。閣僚委員会というものをつくりあげていく。その中で実質的に役人ではなくて、政治主導で物事の解決を見いだしていくということを行ってまいりたい。大きな国家的な問題に関しては、国家戦略局というものをつくり、無駄遣いをなくすためには行政刷新会議というものを興してまいりたいと思います。このようなことを行いながら、新しい、官僚任せではない、国民の本当の意味での主権が見いだせる政治というものを民主党は模索してまいることを心からお誓い申し上げ、私からの冒頭のあいさつといたします。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます」
【党首討論詳報】
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