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死刑制度:元裁判官106人中「誤判避けられず」82%

 死刑制度の廃止を訴える集会が10日、東京都新宿区で開かれた。元裁判官を対象に実施したアンケートで、回答者の8割超が「刑事裁判で誤判は避けられない」と考えているとする結果などが報告された。

 市民団体「死刑廃止フォーラム90」の主催で約250人が参加。アンケートは元裁判官の弁護士や大学教授ら900人に送付し、106人から回答があった。「刑事裁判で誤判は避けられるか」との問いには、82%が「避けられない」と答え、「避けられる」の11%を大きく上回った。

 死刑制度には45%が反対と答えた。死刑宣告の経験がある27人のうち4人が「後に死刑は重すぎたと思ったことがある」とし、5人は「仮釈放のない終身刑があれば死刑を回避した」と回答。1人は「後に冤罪(えんざい)と疑ったことがある」と答えた。

 元東京高裁判事の木谷明・法政大法科大学院教授は集会で「1割以上の裁判官が(誤判は避けられると答え)妙な自信を持っていることにびっくりした。神でもない私たちが裁く以上、誤りは混入する」と述べた。

毎日新聞 2009年10月10日 21時31分(最終更新 10月10日 21時35分)

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