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注目記事

 問題は冒頭に述べたように、政治の機能不全による信頼の低下だ。

「誰と交渉していいかわからない、というのがワシントン(米政府)の立場じゃないだろうか。東京(日本政府)だって、去年はブッシュ、今年はオバマ、来年は別の大統領となったら困るだろう。

 しかも、全部、サミットの後に突然辞める。誰でもいいから、しっかりした交渉相手を確定してほしい、それがワシントンから東京への唯一の要望だと思う」

 こう述べるのは、今年イタリアでサミット取材をしていた筆者が、会議をサボってローマで会っていた旧知の米国人記者だ。

2回はサミットに出席を

 それにしても、なんという低いハードルだろう。少なくとも米国は同盟国の日本に対して、複数回の首脳会談のできる政治家しか求めていないということなのか。

 こうしたことから、2年連続でサミット取材をした筆者が鳩山首相の外交に求めることは、少なくとも、2回はサミットに出席することだけである。

 もはや日本は国際政治のプレイヤーから脱落しようとしている。

 欧米各国にとって、アジアのカウンターパートは紛れもなく中国に移っている。アジアにおける日本中心外交の時代は終焉したのである。日本の国力を妄信する元首相も、そろそろ現実を直視する時期に来たのではないか。

 辛うじて救われるのは、安倍・麻生という首相たちと違って、鳩山由紀夫首相がそうした認識をきちんともっていることである。総選挙中、鳩山首相は、日本のGDPの順位低下についてこう述べている。

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