家電量販のデオデオ(広島市中区)は28日、太陽光発電システム事業を強化する方針を明らかにした。太陽光発電システムの自社施工を近く始める。持ち株会社のエディオン(大阪市)で2012年3月末までに5千件の施工を目指す。
国の補助金制度の復活や余剰電力の買い取り制度拡充を受け、一般家庭での需要拡大を見込む。廿日市市のデオデオ事務所に28日、太陽光発電システムの施工技術などが学べる460平方メートルの研修センターを完成させた。
施工を含めたシステムの中心価格は、標準家庭で約200万円程度。デオデオでは数年前から太陽光発電システムを販売し、メーカーと契約した業者が施工していたが、今後は自社で施工まで手掛ける。太陽光発電のコーナーを設置した店舗を増やし、10年3月末までに中四国を中心に64店まで広げる計画。
10月1日からは、ミドリ電化(兵庫県尼崎市)を吸収合併してつくる新会社エディオンWEST(中区)が引き継ぎ、10年3月末までに、同社で施工資格者約200人を養成。販売員など約800人も知識を学ぶ。
【写真説明】新設した研修センターで、太陽光発電の施工技術などを学ぶ従業員たち
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