地表から数kmの地下深く、その施設は存在した。
広大な空間の中央に、巨大な水槽が鈍く光を放っている。
水槽に満たされたクリスタルブルーの溶液の中には、無数の何かが漂っていた。
それは――
少女だった。
一糸纏わぬ、生まれたままの姿の少女。
その身体つき、顔立ち、髪型等、まったく同じ容姿を持つ、少女達だった。
カツン、カツン、カツン――
足音が響く。
「ふふ、ふ、ふ……元気かしら、『勇』」
その瞬間、水槽の中の少女達が目を見開き、声の主に視線を集める。
「ふ、ふ、ふふ、ふふふ……もうすぐよ、もうすぐ、準備が整うわ……
そうしたら、あなたの罪が精算される!もうすぐ、もうすぐよ……ふふふ、ふふ、ふふふふふふふ…!」
空間に、女の狂ったような忍び笑いが木霊していた――。
Enneさんのコメントから、こんなものを連想しました。
今その場のノリで書いただけなので、何にも詳しい事は考えてませんからね!
考えてはいないけど、クローニングしたヒロインを基にした怪人軍団なんてどうだろう、ぐらいは思いました。
いつかどこかで使ってみたいネタとして、メモメモ。