- 2009-02-27 (金) 12:07
- 教育
退学って「お願い」するもんなんだと初めて知りました.というわけで,前々から 言っていた通りに,大学院に退学願を提出してきました.専攻ではすでに修士論文の提出も 発表も終わっているそうです.いつ行われたのかも知りません.とりあえず 4月からはちゃんと就職して働きますのでご心配なく.日本はやさしい国ですね.
さて,ここで大学に対する恨みつらみを書いてもしょうがないので, これから(日本の一般的な)大学・大学院を目指すという方に対して, これは考えておいた方がいいんじゃないかということを書き連ねておきます. 大学に入って6年しか経っていないし,学会にも行ったことのない人間の 戯れ言ですので聞き流しておいて下さい.
【追記】参照エントリをまとめました
みんなTB飛ばしてくれると助かるのですが,そうも行かないようなので, 人力で集めました.どうぞ.
学問する気のない奴は大学に来るな
大学というのは「学問」をするところで「勉強」をするところではないと僕は考えます. ちょっと前の僕みたいに,大学の講義を高校の授業の延長で捉えていると,確かに 点数や単位は取れるし,知識や技術も身に付きますが,それは「学問をしている」とは 言いません.
大学は専門学校ではなく,「学の府」です.自らが信ずる「ビジョン」に基づいて 世界に,歴史に,大きくても小さくてもいいので一石を投じることがミッションの はずです.僕の様な態度の学生は大学ではなく専門学校へ行くべきです. それは「優劣」という話ではなく,「適性」とか「好み」です.大学の方が 専門学校より「優れている」とか頭の中で思っている人は,それがいかに つまらないモノの見方かを自覚した方がいいです(現状の大学と専門学校がどうであれ).
すでに就職予備校と化している大学も多いようです.どこの大学とは言いませんが, 先日電車内の広告で「いい企業に就職して親孝行ができます!」とデカデカと 書いている大学がありました.本部がそういう姿勢ならばさっさと名前を 「大学」ではなく「就職専門学校」にすべきでしょう.また,内部が実質的には 就職予備校となっている大学も多いのではないでしょうか.もしもあなたが 「学問」をしたいのであれば,そういう所は選ぶべきではないでしょう.
大学院への進学は良く考えてから
それでも大学は「学問」してなくてもまだ許されます.それは 入学時の年齢は大抵の人が18歳であり,そんな時期に「ビジョン」を持っていて 本心から「やりたいこと」がある人なんてほとんどいないでしょう.18歳はまだ 未成年です.通常,ガキにそんなことは分かりません.
しかし大学院は違います.大学院に進学するのは通常22歳.20年も生きて来て 何もやりたいことが出てこない人間(=僕)の様な人間は,学の府へ 来るべきではありません.一旦外へ出て経験を積み,きちんとビジョンを 得た上で行くのであれば良いと思いますが,大学院は大学とは違います.
僕は大学の学科と同じ研究室の大学院へ進みましたが, そういう安易な選択肢を取るのは考えものです.理学部の様に「卒論は書かなくていいよ, 修士も含めて3年で研究だから」みたいな態度のところはいざ知らず, 僕のいた工学部の様に,4年生で卒論を出させて一旦終了させるところでは, 無理して同じところに行く必要なんかありません(もちろん,その研究が 自分の「ビジョン」と合致していてなおかつ「学問」として必要なことで あれば,それは続けるべきでしょう).
むしろ続ける弊害の方が大きいです.大学院の大半も就職予備校です. 就職するためには規定の時期に修了せざるを得ないため,「やりたいことをやる」よりも 「やれることをやる」方が確実ですから,そういう道を取りがちです. 個人的には自分の能力・志向的に「やりたいこと」をやるにはまだ実力不足でした. だから就職するためには「やれることをやる」しか無かったです. しかし,卒業論文の時にすでに「やれることをやる」ことのむなしさを 知りました.それは「学問」ではありませんでした.
大学院に行くということは,就職のために行くのではないと考えます. そこには小さくても「学問」をするために行くのです.大学院によっては 授業は「出席」するだけで良いところもあります.授業なんかで時間を 取られるよりも,さっさと自分の研究室に戻って「やれることをやれ」という 姿勢なのでしょう.国立大学はすでに独立法人化しています. 利益を出さなければいけないですから,「やりたいことを探させる」時間を 中で持てるほど余裕もないのでしょう.いわんや私学をや.
従って,大学院に行くという選択肢は「やりたいこと」がある程度 明確な人が行くべきだし,そうでない人は仕事をして別の部分で社会還元でも しながら,じっくり探した方がいいでしょう.大学院でわざわざ お金を払って探すよりも,お金を稼ぎながらもっと貴重な体験をしながら 探した方がよっぽどお得です.22歳の頭で考えれば普通分かるはずです.
僕は残念ながら分かりませんでした.というか気づいた時は学部4年の 終了間際でした.仕方ないので,すでに合格していた大学院にそのまま 進みました.もしかしたら僕はここで学問ができるのかも知れないという 一縷の望みはありましたが,数ヶ月で違うことが分かったので修了は その時点で諦めました.今の僕はここで修士号をもらうべき人間ではありませんでした.
新卒採用という悪魔
ただ残念ながら日本の多くの企業は「新卒採用」を重要視しています. 従って,大学を卒業「してしまう」とその権利を失ってしまいます. 日本の就職活動に置いて,もっとも強いのは「どこの大学か」なんかよりも 「新卒である」ということです.
従って,僕みたいに大学を卒業してしまった人間が新卒採用を受けるには 大学院に進まざるを得ません.こればっかりは個人の力ではどうしようもない. そういう割り切りで修了まで突っ走れるタフな人であれば,どうぞ何の 懸念もせずに大学院に進んで,就職予備校生活を謳歌して下さい.
僕の様に大学院を捉えている人にとって,そういう選択肢は非常に つらい精神的なダメージを負うのでできる限りやめた方が賢明です. どうすべきかと言えば,入る大学院,もっと言えば研究室,さらに言えば どの先生のもとでやるのかを「真剣に」考えてから大学院に入るべきです. そのためなら1年プー太郎でも良かったなと今は思っています. 学部4年が終わるあの時期は,1年でも早く就職したいと思って焦ってしまいましたが, 1年ふらふらしてきちんと自分と相手を見つめ直して,適切な選択ができていれば, 1年後ではありましたが,このエントリのタイトルは「修士論文を提出してきました」に なっていたでしょう.
新卒採用にとって直前の1年プー太郎をしていたことは大きな大きな大きな大きな デメリットですが,大学院入試において直前の1年プー太郎していたことが なんのデメリットになろうか.その事実に気づくのが僕は遅かった.だから もし同じ様な境遇の人がいたらその助けになると思ってこのエントリを書いている意味も あります.
何度も言いますが,別に就職予備校でいいやというのであれば勝手にして下さい. そういうタフな人はまぁあまり考えずともなんとなく上手くいきます. 不器用な人は注意して下さい.焦って「死ぬ」必要はありません.僕が この2年間で何度「死にたい」とつぶやいたことか.その責任は外部にはないのです. 自分の「選択」が間違っていた,ただそれだけ.できるならばその「選択」の 前に一度熟考すべきですが,ミスしてしまったあとでも「選択が間違っていただけ」 ということに気づければ死ぬ必要はなくなります.道を降りることは可能です.
ここまで大学院の選択という話で書いてきた部分は本来的には「大学の選択」という 部分でも同じ話ができるはずですが,それをするのが18歳であることを考えれば ある程度許容されるかなという話です.できれば両親などごく近しい大人は 適切なアドバイスをして18歳の迷いそうな子羊をうまく先導してあげると良いでしょう.
捉え方は人それぞれ
結局,「大学」や「大学院」の捉え方によって様々にとるべき行動は変わるのでしょう. 「学問」をしたい人にとって「就職予備校」として来ている連中は今すぐ殺害したい 対象かもしれませんが,所詮認識の違いなので早まった真似はしないようにしましょう. また,捉え方は学部や専攻によっても大きく変化します.医学部などのように 半分専門学校・就職予備校の様な学部では,当然ながら学問することよりも まずは必要な知識・技術を身につけることが要請されます.こういう違いを捉えずに, 誤った学部の選択をしてしまうと,同じ「大学」に行ったはずなのに大きな ショックを受けることもあるでしょう.
大学に行く際は,自分が「学問をしたい」のか,それとも「就職予備校・専門学校に 行きたい」のか,きちんと把握してから行った方が,後々幸せです. 一旦「就職予備校」としての大学を出て就職して成長してから「学問をするために」 大学に入ってもいいと思います(逆はあるのかな?).ただ,日本の場合 学士入学がやたら多いですが,大学出てるのであれば大学院に行った方が いいと思います.アメリカの場合,学部の専門と全く違うところに行く場合でも Second Bachelor(第2学士)よりも大学院に入るのが普通と言う話を聞きました. まぁただ日本の大学院がアメリカと同じではないのであれですが….
単位卒業と論文卒業
最後に,少しだけ大学に対する文句を書かせて下さい.繰り返しになりますが, 「僕」は,「大学・大学院」とは「学の府」だと思っています.従って就職予備校の 意識で入る人間はあまり好きではありません.ただ,現状で大学が就職予備校を やっているので,まぁしょうがないかという風に考えることはできるようになって きました.
ただ,それだったら「就職予備校としての卒業」と「学の府としての卒業」は 分けるべきじゃないかと思ってます.具体的には,「単位卒業」と「論文卒業」を どの学部学科にも作る方がいろいろ都合がいいんじゃないかと思います.
単位卒業がないから,僕のいたところみたいに大学院に行っても授業は 出席だけで済んでしまう様に,授業の価値が下がります.だって,結局 論文がほぼ全てなんだから.就職予備校の気分なのに,出席するだけの授業なんて なんの為に学費払ってるのか分からないし.わけのわからない論文を書かされるのも 苦痛です.
逆に,学の府として卒業したい人にとって,論文が書けないなんてあり得ないので 論文が卒業に必須なのは当たり前です.文章が書けない人間は残念ながら「学」に 残ることはできないのですから.その人にとっても出席だけで終わる様な 授業はそりゃ出る意味がありません.
だから,卒業に必要な単位数は学生で一律にしつつ,卒業論文は「必修」から 外せばよいのです.卒業論文は現状でもかなり大きな単位数(10単位とか)を 持っているので,それを取るならば授業での単位は必要最低限取得すればいいし, 逆に卒業論文を取らない人にとっては,授業を必死で受けないと卒業できない ことになります.
就職活動を考えた時にも,企業の側もその人間が「学の府」として卒業したいのか それとも「就職予備校」として卒業したいのかがはっきり分かってメリットが 大きいと思います.社会的にも同じですね.「○○大学を卒業しました」だけじゃなくて 「○○大学を論文卒業しました」と「○○大学を単位卒業しました」では違う意味を 持ってくると思います.もちろん,当然ですが「優劣」ではありません.ここに 優劣を持ち込む様な人間は,しょうもない人間でしょう.
まぁこれは一つの案で,もしこうなっていたら幸せだったのになと思っただけの, ただの自己中に過ぎません.
おわりに
最後に,僕は所属していた専攻や研究室に感謝しています.日本的お優しい環境なので 学部4年の時から全くと言っていい程研究室に行かない人間をここまで籍を置いて くれていたことは感謝しています.ただ,その優しさが人を傷つけることがあるという ことも少しは自覚した方がいいのかも知れません.専攻や研究室自身も,自分たちが 「学の府」なのか「就職予備校」なのかをはっきりと示して,そぐわない学生を 取らない様にすべきじゃないでしょうか.客観的には卒業生の進路を見れば 大体わかるとは思いますが,なかなか外部の人には分からないものです.
今でも僕は「日本の大学」に行くべき人間ではなかったと思っていますが, まぁ行っちゃったものはしょうがないし,いろいろ楽しい経験もできました. ジョブズじゃないですが,後から振り返ればいろいろ繋がっていくのではないかと 思っています.
これまで人生でいろんな場面で「タイミングが遅かった」ということが多々ありました. 気づくのが遅かった,やってくるのが遅かったなどなど.今では,僕は 「そういう星のもと」に生まれたのかなと思う様にしています.それも一興. なにくそ,あとからなんとでもなるもんだし,タイミングがいいことばかりの 人には分からないことが分かるもんです.
ただ,80年しか時間がない以上,あまり無駄な時間は過ごしたくないものです. そこだけはタイミングがいい人はうらやましいなと思いますが,無い物ねだりは 何も生み出さないので,努力することを心がけるようにしましょう.
ということで,さようなら東京大学.就職予備校としてはもうあまり関わることも ないでしょう.学の府としてならまだ関わることがあるかも知れません.
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Comments:15
- 774 09-02-28 (土) 0:24
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私が学生の頃の話ですけど。 ちなみに私は修士。 私がお世話になっていた研究室(理工系です)で、 東大の大学院へ行った後輩がいたのですが、 当時博士課程にいた(世間を良く知る)先輩が、 「東大の大学院なんか行くもんじゃないのに」って言ってました。 東大の大学院には何か特別なものがあるのではないでしょうか。
自分の修士過程の頃を思い出すと、 「学の府」と「就職予備校」のあいだというのがあって、 良い研究テーマにめぐり合えればそれはものすごくラッキーであって、 そうでなかった(実際にほとんどの場合がそうでないのだが)としても、 課題を設定する訓練をしたり、 課題解決のための論理的なアプローチの仕方が身につけばそれで良し、 って感じでしたが。
このエントリを読んだ人が、 「大学院ってこういうもんなんだ」って思っちゃったら、 なんかなあ。
- 774 09-02-28 (土) 0:28
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774は東大生ではないです、念のため。
- 774 09-02-28 (土) 0:45
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「人生の時間は限られている。すべてを見ようとするのは、何も見ないのと同じだ。」
- ttt 09-02-28 (土) 1:13
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たかが修士課程でこれでは、、、 レベルがあっていなかったということですね。
一般論ではないです。
- 名無し 09-02-28 (土) 1:37
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自分の研究テーマを閉じれなかったことに大して何らかの理由をつけて逃げたかっただけじゃない? あなたの人生、これからずーっと全部の物事が閉じずに終わっちゃうよ 器用貧乏であれこれ手をつけては行き詰ると回れ右を繰り返しちゃう
苦しんだならあと1歩ふんばれば結論が出ただろうに 心を入れ換えないと新しく入った会社も3年も持たないだろうね
がんばれよ
- Yuu Arimura 09-02-28 (土) 5:38
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↑きみはまた、なんで相手の事情をろくに知りもせずそんなふうに決断を貶められるのやら。 別に、いったん公開した記事にどんなコメントをつけようと勝手だけども、相手の気分を害するだけの「一般論」なぞ糞の役にも立たんね。
閑話休題。 ぼくは文学部の西洋史専修にいたんだけれども、ここは歴史文化学科に属していて、卒業には卒論が必須なんだね。 そんで、「学の府としての卒業」が前提とされてるんで、たとえ就職組であってもヌルい卒論は許されない。東洋史などはかつて、就職内定していた学生を卒論で落とすことが当たり前に行われていた(というか半分くらいは卒業できずに留年していたらしい)。最近はどうだか知らんけど。
まあ文学部の場合言語文化学科なんかは単位卒が可能なんで、さっさと学部をやり過ごして就職したい連中は国文学へ進むという手もあったんだけど、制度として単位卒・論文卒を全学単位で整備してしまうというのは面白いかもしれん、と昔を思い出して考えたのだった。 あと、理学部・工学部の場合、とりあえず修士までは行くというのがぼくの周囲では常態化していた。あれもどうなんだろうとは在学中から思ってたね。
- Yuu Arimura 09-02-28 (土) 5:53
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ネガコメもいくつかついているにゃあ。ぼくからは”Life Goes On.”という言葉を贈りたい。「人生いたるところに青山あり」でもいいけど。 「ここは学問をするところだったのか!」と学部3年でようやく気づいた途端本郷から足が遠のき、そのまま社会からもドロップアウトしてしまったぼくもごらんの有村様ながらどうにかこうにか生き延びていることを思えば、論文出して卒業するか退学して就職するかなんてのは、長いスパンでは些細な問題なのだろう、きっと。 昨年、4年ぶりに本郷キャンパスに足を踏み入れることができた。ようやく吹っ切れた、という感じ。そうなってよかったと思っている。
- riywo 09-02-28 (土) 6:42
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>有村さん
どうもです.
長いスパンでは些細な問題なのだろう、きっと。
と思います.なのでまぁ何言われても別に気にはなりません. Life Goes On. 胸に刻んでおきます.
- ヨキ 09-02-28 (土) 7:21
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とうとうやりましたか。 どうなったか、気になっていました。
僕も一時は退学を指導教員に口にして、受理されるところまで行ったので、思うところあります。
大学院の授業の形骸化については全く同感です。 論文も形骸化してますね。ページ数が足りていて、形式が整っていれば単位が取れます。 志を持って入学しましたが、結局就職予備校だったなと思います。
僕を説得した色んな人がいうには、経歴にブランクを作らないこと、肩書きを持っておくことには、現代社会においてはそれなりの意味を持つとのことでした。
とはいえ、riywoさんは優れたエンジニアになるだろうと感じていますし、それはこれから次第だと思います。
4月からともに頑張りましょう。
- akihito 09-02-28 (土) 14:13
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通りすがりのものです。
すごい決断をしましたね。東大を中退するっていうのは、なかなかできるもんではないですよね。
ただ、僕は大学がとても好きな人間なので、「大学ってこういう側面もあるんじゃね?」って主旨のエントリを書いてみました。riywoさんがどう思われるか、ご意見いただければ幸いです。
「いいから大学行っとけって!」 http://akihito.s354.xrea.com/blog/?p=305&preview=true
がんばってください。陰ながら応援しております。
- akihito 09-02-28 (土) 14:37
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ごめんなさい。なんだか、うまくコメントがつかないです。。。 もう一度、ポストしてみます。。
「逃げている」というコメントもありますが、仮に「逃げ」でもいいんじゃないかと思うのですが。
逃げるとどういうことが起きるのか、逃げたことがある人にしかわからないと思いますから。
自分の行き先を決断することは、レールの上を走る電車に乗って、電車の進む方向にただ流れていく人には絶対にわからないことを得ることができると思います。
僕は「特にやりたいことなければ、とりあえず大学いっとけ!」っていう考えです。エントリにも書きました。riywoさんのご意見いただけたら嬉しいです。
がんばってください!波風立てないことを信条にしている大人なんて、つまんないっすよ。
- とおりすがりの修士 09-02-28 (土) 20:52
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修士論文に固執して新卒採用全落ちなへたれですが、あなたの判断は正しいと思うし、あなたの分析もおおむね同意。でも、とてもかなしい。学問志すなら高校から海外に行くべきとせがれができれば指導するつもり。あとは金だなぁ。
- 白のカピバラ 09-02-28 (土) 23:17
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あなたと同じ東京大学大学院修士二年の学生です。私は理学系ですが。
私は結局修士論文を出してしまいましたが、論文が完成したあたりで退学願をだすか真剣に考えました。だいぶ事情は違うのかもしれませんが、極めて共感しました。
ただの共感表明であることをお許しください。
- すけ 09-03-01 (日) 11:50
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僕も同じく東京大学修士2年で4月から就職します。
主張におおむね賛成です。 研究者にならないなら修士に行くより働いた方が伸びます。 大学院で学んだのは、「嫌なこともやってると価値が出る」「自助の精神が無いと終わり」ということです。高校までの受験マシーン養成教育の中で育った本質的に不真面目な人間は、一度失敗してこれらを学ばなければ成長しないのが東大だと思います。
現状では僕やあなたはのような、大学のせい、環境のせいにする学生が損をします。システムとして嫌な事もせざるを得ない大学になるべきでしょう。もちろん悪いことをした人は罰せられるべきです。しかし、そうした不幸を防ぐのがシステムの役目です。システムを変えるのは大変ですが努力しましょう。意外と僕らの想像力は貧弱で、思うより大きなことが出来ると信じてます。即座に出来るのはあなたのようにキレイゴトでない、切実な知見を発信することです。
- 通りすがりの修士卒直後 09-05-01 (金) 16:34
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学問をするだけが大学の全てではないものと考えます。 学問をするだけでしたら参考書を購入すれば済む。 なぜ大学に行く必要があるのでしょうか。 そこに人が居て、人との繋がりがあるからこそ、大学と言うシステムが未だ廃れず在るのではないでしょうか。 私は自らのモラトリアムを、研究に注力しなかった大学院までを含めたモラトリアムを、そしてその中で学んだ様々な事柄を誇りに思います。 どんな些細なことにも、どんなに無駄に見えることにも、学べるものはきっとあるものと思っています。 どうか貴殿が無駄だったと切り捨てた時間の中に埋もれた、小さな輝きをいつか見出されることを、お祈り致します。
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自分の稼いだ金で勉強していると身につく。親の金「だけ」で勉強する大学院生。
修士論文の代わりに退学願を提出してきた
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読んでいて、若いうちは、色々と将来性があるので悩みも多い。 ただ、若いから本質的な「学問」についてズレを感じる事…
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いいから大学行っとけって!
以下のエントリを受けて。
学問する気のない奴は大学に来るな 修士論文の代わりに退学願を提出してきた 共感できる部分がとても多いです。東京大学を中退することに対して、周囲か…
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