2009年10月10日 19時2分更新
岡山でも行われた裁判員が参加する刑事裁判について専門家は、「国民の意見が反映される裁判が進んでいくのではないか」という見方を示しています。
岡山地方裁判所では9日まで4日間の日程で裁判員が参加する裁判が初めて開かれ知人の女性をナイフで刺して殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われた男に懲役6年6か月の判決が言い渡されました。
今回の裁判を傍聴していた元裁判官の宮本敦弁護士は「これまでの裁判員裁判では刑が多少重くなる傾向にあるように感じていたが、今回の判決は妥当だったと思う」と述べました。
その上で裁判員制度の今後の課題については「被告が犯行を否認している事件など本当に意見が分かれてしまうような事案で、少ない証拠でどのように裁判員に説明し、裁判を進めていくのか注意して見ていく必要がある」と話しました。
そして、裁判員裁判が進んでいくことで「国民の意見が反映される裁判が進んでいくのではないか」という見方を示しました。