楽天が今季限りで退任する野村克也監督(74)に対し“名誉監督”に相当するアドバイザー的なポストへの就任を要請することが10日、分かった。レギュラーシーズン最終戦となる11日のソフトバンク戦(クリネックススタジアム宮城)終了後、島田亨オーナー(44)が面会し、契約満了とする意向などを伝える予定。後任の監督候補には、今季までの4年間、広島を率いたブラウン監督らの名前が挙がっている。
シーズン終盤は進退問題が取りざたされ、野村監督は去就に関する話し合いがないことについて、球団への不信感も漏らしていた。ある球団幹部は「もともとペナントレース終了時にお伝えする予定だった。『野村イズム』は継承していきたい。縁を切るのではなく、大所高所からご意見をいただければ」としている。
野村監督は2006年に3年契約で楽天監督に就任し、昨年オフに契約を1年延長。今季はチームを初のクライマックスシリーズ進出に導いた。南海、ヤクルト、阪神でも指揮を執り、今年が監督として24シーズン目。リーグ優勝を5度達成しており、通算1565勝は歴代5位。
楽天・島田亨オーナー
「球団としては、シーズンが終わるまでは、そういう(監督問題の)話はしないと決めている。11日が(レギュラーシーズン)最終戦なので、そこで監督とお話をして、12日に正式な会見を開きたい」