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【社会】

首相献金問題、03〜04年の未訂正分にも虚偽記載 

2009年10月9日 09時00分

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」による政治資金収支報告書の虚偽記載問題で、2003、04年分についても実際は献金していない人が寄付者として記載されていたことが分かった。同団体は05〜08年分の報告書を修正しているが、虚偽記載額はさらに増える見通しとなった。

 04年分は、政治資金規正法(虚偽記載)の公訴時効(5年)が成立しておらず、東京地検特捜部は全容解明に向けて捜査を進めている。

 札幌市の男性(57)によると、男性の父親が03〜06年の報告書に寄付者として名前が記載されていた。献金額は03年が5万円、04年以降は各10万円だった。しかし、父親は05年の献金日として記載されていた1週間後の9月7日に死去。生前も入退院を繰り返し、寄付をできる状態ではなかった。男性は「父の口座の出金記録を調べたが、献金していなかった」と言う。

 03〜08年分の収支報告書のうち、5年分に名前が記載されている千葉市の男性は、鳩山首相と東大で同級生だった。男性は「献金したのは十数年前に2万円だけ。どういう経緯か分からないが遺憾だ」と話す。

 札幌市の男性の父親と千葉市の同級生は鳩山首相側の修正で、いずれも05年分以降の報告書から名前が削除された。

(中日新聞・東京新聞)

 

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