禁断のよろめきドラマ 【独尊寺唯我の黙示録】
郊外のとある病院の一室、白血病に冒された薄幸の美少女ミコは、
その運命の物語が綴じられる秋を迎えていた。
ミコが唯一つだけ心の支えにしていたのは、担当医のマコ先生だった。
彼に淡い恋心を抱き始めていたミコは、この想いをうち明けようと心に決めていた。
しかし惨い運命の嵐が二人の仲を引き裂こうとは、ミコには知る由もなかった。
マコ先生の毎日の回診だけが楽しみなミコであった。
でも看護婦さんも一緒にいるので告白が出来ない。
二人だけになれたらと、心に想うしかない純情な少女のミコだった。
そして今日も日がな一日、回診の時間を待ち侘びているいじらしい姿があった。
神は彼女に何故このような宿命を背負わされたのか、それは神々の黄昏であったのか。
体力も限界に近づいていたミコは毎日、ただぼんやりと窓越しに見えるライラックの樹を眺めるだけだった。
「この最後の一葉が散り行く時、きっとわたくしの花の一生も終わりを告げるのですわ。
ところで今日のマコ先生の回診はなぜ遅れているのかしら。
待ち遠しくてみーちゃんの心は切ないの、早く早くいらしてちょうだい。」
「先生もわたくしの張り裂けんばかりの熱き想いをきっと受留めてくれる筈ですわ。
一刻も早く告白して、みーちゃんの胸の内を明かさなければいけないわ。
先生は独身だと仰ってたので、わたくしの魅力には勝てず、すぐさまプロポーズなさるはずですわ。
そしてわたくしは見目麗しきウェディング姿で6月の花嫁に・・・・・・・・・・・。
期待と興奮で、興奮して興奮して、誰か誰かこの胸のときめきを、ハートに点いた火を消してちょうだい~。」
「エッ、まさかそんな。今日遅れているのは・・・・・・・・・・・・。
マコ先生と看護婦さんはナースセンターの仮眠室に鍵を掛けて・・・・・・・・。
そんな所でハァハァハァハァしてたら、誰かに気付かれてしまいますわ。
嘘ですわ・・・・そんなまさか、死体安置室でハァハァしているなんて信じられませんわ。
でもあのツリ目の看護婦とエラのはった看護婦が、先生に色目を使っていたのは事実ですわ。
嗚呼・・・・・・・あの時2人共いっその事ひとおもいに・・・・・・・・・・・・・。」
「ドクトル.K先生の回診のお時間です~。」
「まあわたくしの大切な大切なマコ先生、よくぞご無事で・・・・・・・。
今日お会いできただけでみーちゃんは幸せいっぱいなの。
今日こそ勇気を揮って告白しなければなりませんわ。」
「やあミコ君、今日は顔色も良いし元気そうじゃないか。」
「マコ先生のお蔭で毎日元気を取り戻してますわ。
それから先生に是非とも聞いてもらいたいお願いが二つほどあるんですの。」
「ほー、君の言う事なら何でも聞いてあげるから、言ってごらん。」
「一つはこれからわたくしの事をみーちゃんて呼んで欲しいの。
もう一つは後でお話致しますわ。」
「うん分かったよ、みーちゃん。もう一つも遠慮しないで言ってごらん。」
「まあ先生ったら、恥ずかしいですわ。看護婦さんがいらっしゃるのに・・・・・・・・。」
「私の事は医師だとは思わずに、君のお兄さんかお父さんだと思って何でも相談なさい。
今日は丁度ここが最終回診になるので、ナースには遠慮して貰うことにしよう。」
「マコ先生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「さあ、看護婦もナースセンターに帰ったし、君と二人きりになったよ。」
「先生ったら何て意地悪なの。女の子に先に言わせようだなんて・・・・・・・。
みーちゃんは先生がわたくしの事をどう想ってらっしゃるのか知りたいの。
みーちゃんのこの透き通るようなピンク色のお肌、お人形さんみたいに大きくて円らな瞳。
この目映いばかりの美しいお肌を見せたのは、中学の授業でスク水を着た時以来ないんですの。」
「ところでミコ君・・・・いや失礼みーちゃん。君には骨肉腫が発症している危険性がある。
今まで言い辛かったのだが、手遅れになる前に早期の精密検査が必要なのだ。」
「まあ先生、わたくしの清水の舞台から飛び降りるが如き愛の告白の途中に、余りといえば余りにも殺生ですわ。」
「事と次第によっては、緊急オペも必要になるかもしれんのだ、みーちゃん。
良く納得出来たと思うので、早速検査を始める事とする。身に付けている物を全て取ってくれたまえ。」
「身に付けている物を全部取れ・・・・・・・つまり服を全部脱いで裸になれと仰るのね。
マコ先生はきっと何かを勘違いなさっていらっしゃるんだわ。
わたくしは先生の花嫁になる事だけを想って今日まで生きて参りました。
それだけを心に秘めてこの難病とも必死の思いで闘って来れたのです。」
「私は暇じゃあないんだから、つべこべ言ってないで早く服を脱ぐのです。」
「お帰りなさい、ア・ナ・タ。お仕事疲れたでしょ、お夕食にしますか?、先にお風呂にしますか?。
いや~今日のオペはな、半日にも及ぶ大手術だったんで疲労が激しいからもう寝る事にするよ・・・
はい、分かりましたわ、あなた。何時でもお夜食が食べられるように、冷蔵庫にしまって置きますわ。
そんな仕事熱心なあなたは翌朝、朝食も取らないでモーニングコーヒーさえ飲まないで職場に飛び出して行くの。
体に毒よ、何時もそうなの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「訳のワカンナイ事言ってないで早く脱ぎなさい。」
「わたくしは今になってやっと理解する事が出来ましたわ。
マコ先生はわたくしの身体にしか興味がおありにならないのね。
わたくしとすれ違う男どもは皆、わたくしのこの完璧なまでの美しい肉体を好奇な目で見つめていたのです。
そのような悪辣な環境に身を置いた事も、わたくしが不治の病に冒された原因の一つだったのですわ。
でもそれはわたくしが生来義務付けられた美貌を持った女としての運命、総ては神の定めし弱い女の運命・・・・・・。」
「君さあ、服脱ぐの手伝って上げようか。」
「やはりあなたもわたくしの身体の上を通り過ぎて行った男達と同じなのね。
このわたくしの見事なまでの芸術的ともいえる究極の脚線美。
ふくよかでいながら引き締った、完璧なアールを描いた美しいヒップライン。
見る者をして母なる大地と言わしめた、胎内回帰の幻想に誘うこの柔らかく形の整ったバスト。
そうです今あなたの目の前にいるわたくしこそが、まさしく聖母なのです。」
「おいおい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「天女かはたまた女神様と見紛うばかりの気品に満ち溢れた、僕のこの顔立ち。
世の男達は誰一人として放っては置きませんでした。
アッ・・・・・そんなに手荒に服を剥ぎ取ったらいやなの。♪
ファスナーが壊れちゃうわ♪♪しまむらのバーゲンで命懸けの思いをして奪い取って来たの♪。
そんなに急がないでえ~♪ほらママがオッパイあげまちゅでちゅよ♪はいチューチューチュー♪♪
あ~ん♪、そこはまだ早いでちゅ~♪あらまあ、僕の胎内に戻りたいでちゅか~♪♪。」
「もしもし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「僕もチュパチュパチュパチュパちたいでちゅ~♪まあなんて可愛らしいぼうやの可愛い可愛いサナギちゃん~♪♪
チュルチュルチュルチュルチュル♪シコシコシコシコシコシコシコ♪艦長、ハープーンの発射準備整いました、よし発射♪♪シュルシュルシュルシュルシュル♪
バルチック艦隊に命中大破せり♪よし、B1戦略爆撃機コング大佐リトル・ボーイ投下用意せよ、投下チュルチュルチュルチュルチュル♪♪
あ~ん♪、サナギちゃんが羽化しそうなの♪♪ピシピシピシまだ駄目なのよ~♪♪♪。
艦長、右舷より巡航ミサイル接近中♪弾幕を突破し命中、浸水中♪♪♪
あ~ん♪サナギちゃんをチュルチュルチュルチュルしたらV1ミサイルになりましたのよ♪♪♪旗艦みーちゃん大破せり♪。」
「何で自分からマッパになるわけよ・・・・・・・・・・・・・」
「オペの用意が整ったようですわね。僕も心の準備が出来・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃかあしいわい、このアホンダラが~。俺様を誰じゃおもてんのやワレ~。
或る時は救急医師のマコ先生、また或る時は天才医学者のドクトル・K先生、
しかしてその実体は・・・・・・・エクソシスト独尊寺唯我とは俺様のことじゃあ~~~。
おめ~は白血病なんかじゃあねえんだよ。
この病院はなあ、慢性火病と新種の悪性姦流菌精神分裂病の特殊専門病院だっちゅうの。
他人様が下出に出てりゃあつけ上がりやがってよう、このクソガキャ~~~。」
「とうとう正体を現したか、独尊寺唯我め。
亡き父と母の敵いま晴らさでかあ~~~、神妙にせんかい。
僕の万能万力でお前を討ち滅ぼす、吹けよ風呼べよ嵐。
え~い、万力パワー全開!!!この大地を引き裂き、恥丘を割る~~~♪♪♪」
「掛かりおったなネズミめ!!!貴様の技は既に見切っておるわい。
食らえい~万力ツバメ返しの術~~~。」
「見縊ったな独尊寺、この僕ことみーちゃんの奥義により天に召される事をせめてもの慰めにせい。
地獄へ堕ちろ独尊寺唯我め、みーちゃん流奥義Gスポット速射砲の威力を知れい、ナンミョーナンミョーナンミョーナンミョー!!!!・・・・・・・・・。」
「プギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャプギャ~~~~~」
「パパ、ママ~、今日はお花見に行くんだから早く起きてよ~。」
「あら、ミコもマコも早起きさんなのねえ。これからママがたくさんご馳走作るわよ。」
「みーちゃんよう、今日くらいはよう、ふんぱつして吟醸純米酒飲ましてくんねえかなあ。
天気も良いしよ、最高の花見日和じゃねえか。」
「いいわよ、ア・ナ・タ、こんなに平和なのは神様のお陰だから、ちゃんと感謝してお酒飲むのよ。」
「ほんとに昔の出来事なんて嘘みてえだよなあ~。」
「艦長、第七艦隊およびNATO軍連合艦隊とも連絡がとれません。
米欧全軍とも全滅した模様であり、世界に残存する戦力は我が国の陸・海・空自衛隊のみと思われます。
我が海自イージス好色大王艦隊は全て本国へと帰還したとの情報も入りました。
今後のご指示をお願いします、艦長殿。」
「服を着たままでは人類は絶滅する恐れがあります。勇気を出してパンツを脱いで下さい、なのだ。」
ではではではでは~♪♪♪
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