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韓日首脳会談:鳩山首相夫妻が示した「韓流愛」

ワインを断り、マッコリを求める

 9日の韓日首脳会談では、李明博(イ・ミョンバク)大統領と鳩山由紀夫首相夫妻の「韓流交歓」が目立った。

 鳩山首相は拡大首脳会談で、先月東京で行われた「日韓交流おまつり」が成功裏に幕を下ろし、「わたしの妻(幸夫人)も、 “イベントに参加してとてもいい経験をした”と興奮していた。これこそ文化交流だ」と語った。李大統領が「首相夫人は、1年がかりで行われる文化交流を3週間でこなしたようだ」と話すと、鳩山首相は「韓国の俳優がとても格好いいからだ。(横に座っている)松野官房副長官の夫人は、わたしの妻よりはるかに韓流ファンだ」と応じた。鳩山首相は会談が終わると、韓国語で「カムサハムニダ(ありがとうございます)」とあいさつした。鳩山首相は大統領府(青瓦台)の芳名録に「友愛」と記し、幸夫人は李大統領夫人の金潤玉(キム・ユンオク)氏に赤と青のバラで太極の模様を描いた花束を贈った。

 両首脳は大統領府の常春齋で昼食を取りながら、気候変動などグローバルな問題について対話し、「互いに何か通じるものがあるようだ」「会うのは今日で3度目だが、このように早く信頼関係が形成できてうれしい」と互いにあいさつを交わした。昼食ではまずマッコリが出され、続いてワインが出されたが、鳩山首相夫妻は「マッコリをいただきたい」とワインを断り、スープ入りの冷めんと辛いタレで和えた冷めんを順に味わい、「とてもおいしい」を連発した。また鳩山首相は、「数日前に(巨人の)イ・スンヨプ選手と会い、李大統領にプレゼントを渡して欲しいと頼まれた」とし、イ選手のサインと「李大統領へ」という直筆メッセージが書かれた白いユニフォームを手渡した。

 金潤玉夫人と幸夫人は両首脳が会談を行っている間、ソウル市鍾路区の韓国伝統飲食研究所を訪問し、伝統的なもちやキムチ倉などの展示を観賞した後、キムチ漬けの体験プログラムに参加した。幸夫人は、手にはめるようにと金潤玉夫人からビニールの手袋を渡されたが、「素手でやりたい」と答えた。幸夫人は塩漬けのハクサイなどを食べながら、何度も「おいしいです」と言い、金潤玉夫人がキムチを直接口まで運んでくれると、韓国語で「ご飯もください」と言って笑いを誘った。

 大統領府に戻った幸夫人は、共同記者会見場の前で鳩山首相と会い、「素手でキムチを漬けた」と話し、鳩山首相は夫人の手のにおいをかいでみた。ここで李大統領は、「韓国ではキムチの味は手の味です」と説明した。

 同日午後、鳩山首相夫妻は柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光部長官の案内でソウル市鍾路区仁寺洞を訪れ、喫茶店にも立ち寄った。鳩山首相は「仁寺洞を訪問するのは初めて。最高だ」と語った。

写真=大統領府記者団

朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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