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韓中海底トンネル構想、ソウル-北京が4時間半に(下)

 地質学者からは、トンネル建設区間の地質調査を綿密に行う必要性が指摘された。韓国地質資源研究院の申僖淳(シン・ヒスン)団長は「西海(黄海)と山東半島は地質がすべて花こう岩でできており、水深も浅いので工事は容易だが、陸上トンネルよりは不確実な要素が多いので、地盤調査を精密に行わなければならない」と説明した。

 海底トンネルのルートとしては▲仁川-威海(341キロ)▲華城-威海(373キロ)▲平沢・唐津-威海(386キロ)▲南北関係改善を前提とした甕津(北朝鮮)-威海(221キロ)-という四つの案が示された。総工費は72兆6000億-123兆4000億ウォン(約5兆4900億-9兆3500億円)が見込まれるという。

 セミナーには金文洙(キム・ムンス)京畿道知事、左承喜(ジャ・スンヒ)京畿開発研究院長ら約200人が出席した。金知事は「韓国と中国は経済、文化、歴史の面で緊密な関係を結んでおり、両国の海岸地域間の交流協力に向けた協議体を設ける必要がある。海底トンネル構想は京畿道だけでなく、国家的課題として検討すべきだ」とあいさつした。

 京畿道は昨年1月以降、北東アジアの国家間協力活性化に向け、韓国西海岸と中国山東省を結ぶ海底トンネルの建設を政府に提案し、現在国土海洋部は、同トンネルの妥当性検討作業を進めている。大統領直属の地域発展委員会も今年7月、同トンネルの建設を検討することを明らかにしている。

孫章薫(ソン・ジャンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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