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ノルウェーのノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を米国のバラク・オバマ大統領(48)に授与すると発表した。「核兵器なき世界」の実現に向けた構想と努力、気候変動問題への姿勢などが高く評価されたもの。就任1年に満たない段階での授賞は極めて異例だが、実績より今後の期待が買われた形だ。
「朝起きたら、こんなとになっているとは思わなかった」―。オバマ大統領に受賞決定が伝わったのは、夜明け前の側近からの電話、まさに寝耳に水の知らせだった。その後、部屋に入っていた娘のマリアちゃんは「パパ、ノーベル賞よ。それと今日は(愛犬の)ボーの誕生日」と告げたという。
ノーベル賞委員会は核廃絶への構想と努力を特に高く評価した。今年4月、チェコの首都プラハで「核兵器なき世界」に向けた構想を発表。世界各国で称賛されたこの歴史的演説が決め手となった。紛争解決で多国間対話を重視する国際協調主義、気候変動問題での建設的役割に加え「世界によりよい将来への希望を与えた」ことも受賞理由に挙げられている。
大本命不在とされる今年の選考。オバマ氏受賞の背景には、核廃絶の実現や地球温暖化問題対策をぶち上げた世界のリーダーを後押ししたいという同委員会の意志、いわば“先物買い”がうかがえる。だが大統領就任から9か月に満たず、具体的成果が上がっているとは言えないオバマ氏の受賞には微妙な空気も広がり始めた。
「オバマ嫌い」を代表する保守系メディア「FOXテレビ」の出演者は「冗談だろう」「受賞には全く値しない」などとこき下ろした。米国内では保守派が、対話重視のオバマ氏の外交方針を「弱腰」と批判し反感を強めている。
戦地の現場でも違和感が漂う。米軍が反政府武装勢力タリバンとの戦闘を続けるアフガニスタンで、首都カブールの非政府組織の医師は市民が巻き込まれる戦闘が続く現状を指摘し「ここでの戦争を指揮しているオバマがなぜ平和賞なんだ」と不満をあらわにした。
アフガンやイラクでの「2つの戦争」を繰り広げる米国だが、難航する戦局の打開に向け、部隊増派も検討。だが平和賞決定で増派見送りとなれば「国際世論に負けた」などと国内の反オバマ派に勢いを与えかねない。
「私が受賞に値するとは思わない」とホワイトハウスで声明を発表したオバマ氏は、謙虚な言葉を並べた。なお授賞式には本人が出席する見通しだという。
(2009年10月10日06時01分 スポーツ報知)
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