中川元財務・金融担当相の葬儀、東京・港区の善福寺でしめやかに営まれる 2,500人参列
56歳の若さで亡くなった中川昭一元財務相を送る自民党との合同葬が9日に行われ、最後の別れは涙に染まった。
白いバラとランの花で覆われた祭壇。
10月4日、56歳という若さで亡くなった中川昭一元財務相の告別式が9日、東京・港区でしめやかに営まれた。
参列者は2,500人にのぼり、その弔問の列は、麻布山善福寺の外にまで続いた。
家族と自民党による合同葬で、自らの内閣で閣僚に起用した小泉元首相、安倍元首相の姿もあった。
そして、葬儀院長を務めた谷垣総裁が弔辞を述べた。
谷垣総裁は「あまりに突然のご訃報(ふほう)に接し、言うべき言葉も見つかりませんでした。56歳という若さ、政治家として、まさにこれからという時期に、1人天界に身を委ねようとは、いったい、誰が想像したでしょうか」と述べた。
8月の総選挙で、妻・郁子さんは逆風の中、中川氏を支え続けた。
8日、中川氏のひつぎを乗せた車は、国会や大臣を務めた各省庁を回り、涙で見送られた。
中川氏のひつぎを乗せた車が砂防会館に到着すると、会館の前に多くの関係者が並び、手を合わせてゆっくりおじぎをして、合掌していた。
9日の葬儀で、同志代表の伊吹派・伊吹会長は「なぜ旗を掲げる前に逝ってしまったのか。君の逝去は日本にとり、わが党にとり、大きな損失です。『早すぎるよ、昭ちゃん』という気持ちです」と述べた。
郁子さんは「56年の生涯の中で、皆様方に大切に大切にしていただいたこと、『心から感謝しています』と、主人の声が聞こえるような気がいたします。本当に長い間、お世話になりました。ありがとうございました」と話した。
そして迎えた別れの時。
午後1時20分に出棺。
友人代表として出席した安倍元首相も、ハンカチで涙をぬぐった。
安倍元首相は「(中川氏は)本当に頑張ってきました。奥様も『本当に頑張ったね』と語りかけられました。安らかにお眠りくださいという気持ちです」と話した。
(10/09 17:24)