
初公開パワーボックス出来るまで!パート1
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作業日 : 2008年06月20日
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パワーボックスが出来るまでを
今回皆さんに、お見せいたします。
皆さんはパワーボックがほぼオートメーション
機械で製造していると思ってる方が大半ですので
今回は、どのように製造されているかを
ご紹介いたします。
1・まずは、製品の表面になる部分(型の表面にゲルコート)樹脂を塗装します。
当然、耐熱タイプでエンジンルームの温度なら
なんら問題の無いゲルコートです。
さらに、このゲルコートの色は
コピーできないよう、基本調色はメーカーに頼み
さらに、ラストステーションで、赤色のトナーを
1Kに対して数%混ぜ完全オリジナルのオレンジを
作っています。
そのゲルコートを塗り1晩硬化させます。
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2.次に
ゲルコートが硬化すると
FRP樹脂を塗り、ガラスマットを
置き、さらに樹脂を塗りこみ綺麗にマットを貼っていきます。
この時、ゲルコートとマットの間に空気が入らないよう
注意をし、貼り込んでいきます。
この作業はかなり根気のいる作業です
画像は旧型フィットのパワーボックスです。
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3.先ほど貼り込んだマットが硬化すると
(硬化時間約4時間ぐらい)
周りの余分な部分をカットします
このカットのタイミングを間違えると
カット出来なくなり、、すべてが終わってしまいます
硬くもなく、柔らかくもなく、カッターナイフで綺麗に
切れるタイミングを見図って、カットいたします。
これも、職人さんの感が頼りになります。
画像はスイフトのパワーボックスです。
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4・次はカットした製品に
内部の仕上げを行っています。
内部の表面を綺麗にする為トップコートをします
この処理をする事により、内部が滑らかな表面が出来上がり繊維の、ささくれ等がなくなります。
その後、周りにオレンジで作った接着剤を塗ります。
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5・いよいよ、二つの型が合体します
写真のように
位置がずれないよう
ピンを打ちつけます。
このピンはテーパーが付いており
一定方向しか刺さりませ
ですから、型も差し込み口は広く
反対側は狭くなっております。
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6・位置が合ったら、今度はクランプし完全に閉め込み
貼りあわせます。
この時、かなりの力で締めないと
フィルター部分や、各部位の厚みが変わり
良い製品が出来なくなりますから
しっかりと、固定しなくてはいけない部分です。
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7・固定が終わると
内部余分な接着剤の除去を行っているところです
これも、以前は、外注で行っていたので
大半がそのままでした。
今現在は、LSで全工程を行っているので
見落としはなくなりました
(でも余分な接着剤の除去は、100%は取れませんの
ご了承ください)
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8.その後は接着剤を取り除き型の合わせ目にマット貼り
割れないよう接着します、その際
短冊状に切ったマットを奥まで入れ、長い刷毛やローラー使い、エアーを抜きます。
それが完成すると、いよいよ型から外します。
この作業が終了し又、一晩硬化させ次の日に型から外します、ですので製造するのに一日1個が限界なのです
急いで、炉に入れて硬化させることも可能ですが
その際、硬化不良や接着不良を起こしますので
一切行っていません。
次は型から外し仕上げ編を後日ごご紹介します。

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