新型インフルエンザの国産ワクチンの出荷が9日始まった。初回出荷は59万人分。19日から医療従事者を対象に予防接種が始まる。
国内では4社がワクチンを製造中で、この日出荷したのは、北里研究所(埼玉県北本市)▽化学及血清療法研究所(熊本市)▽デンカ生研(東京都中央区)--の3社。阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)のワクチンは20日の初出荷を予定している。国産ワクチンは年度内に約2700万人分を製造。接種対象者約5400万人の不足分を補う海外メーカーのワクチンは12月下旬にも輸入が始まる。
北里研究所生物製剤研究所では、所内の工場で製造され5度に保たれた冷蔵庫で貯蔵されていたワクチンをトラックで初出荷。この日は計約9万4000人分(約18万8000回分)を大阪府や埼玉県の薬品販売会社に届ける。【清水健二、平川昌範】
毎日新聞 2009年10月9日 11時12分(最終更新 10月9日 11時49分)