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オバマ氏ノーベル賞…各国祝福の一方、冷淡な声も…

 オバマ米大統領へのノーベル平和賞授与が決まった9日、世界各国からは祝意や歓迎の声が上がる一方、冷ややかな意見も出た。

 フランスのサルコジ大統領はオバマ氏に書簡を送り「外交と国際協調の強化に尽力したあなたの努力が認められ大変喜んでいる」と称賛した。ブラウン英首相もオバマ氏に「お祝いの個人的なメッセージ」を送った。両首脳は前日の午後にビデオ電話を通じて会話したが、その時は平和賞の話は一切出なかったという。

 ドイツのメルケル首相は東部ライプチヒで記者会見し、「短期間に国際社会との対話に成功し、“核なき世界”への窓を開いた」とオバマ氏の受賞を歓迎。核なき世界について「われわれが、取り組まなければならない目標だ」と指摘した。

 ロシア下院のコサチョフ外交委員長は、平和賞の授与決定は具体的な成果ではなく外交政策の前向きな転換の正しさが評価されたためだとし、賞はオバマ氏が将来の業績によって越えるべき「高いハードル」を示したと述べた。

 一方、イスラエルのリブリン国会議長は、オバマ氏が中東和平の仲介で、平和賞の権威を背景にイスラエルに譲歩を迫ることに警戒感を表明、「(地元の)住民の意思に反して和平を押しつけることがないよう望む」と述べた。外国の通信社によるとパレスチナ強硬派のイスラム原理主義組織ハマスの報道官は「オバマは世界平和に向けて約束をしただけで、実のある貢献はしていない。授賞に値するためには、やるべきことが多い」と語った。

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