9日、ホワイトハウスでノーベル平和賞受賞決定を受けて演説するオバマ米大統領=ロイター
【ワシントン=伊藤宏】オバマ米大統領は9日、ノーベル平和賞受賞について、ホワイトハウスで記者団に「これは私が成し遂げたことに対してではなく、すべての国の人びとの希望を代表して米国の指導力に与えられたものと考えている」と語った。また、「歴史を見ると、平和賞は特定の成果にではなく、目標達成への機運を高めるために贈られることもある。私は、この賞を行動への呼びかけとして受け入れる」と語った。
特集:ノーベル賞 オバマ氏プラハ演説などオバマ大統領は、受賞理由となった「核なき世界」の実現に関して「我々は核兵器がより多くの国々に拡散することを容認できない。核兵器による大量破壊の脅威は、すべての人びとの問題だ」と指摘。気候変動問題については「世界中にダメージを与え、我々の子供の世代にも悪影響を与える」と述べた。