最終更新: 2009/10/09 23:02

スーパーニュースニュースJAPANスピークスーパーニュース WEEKEND新報道2001

大阪・橋下知事、府職員に送ったメールに対し「批判メール」を送った職員を厳重注意処分

橋下知事に送られた職員による批判のメールに、大阪府が揺れている。
9日朝、橋下知事は「『時間の無駄です』、『愚痴はブログに書いてください』っていう。トップの訓示に対する対応は、言葉遣いとかそういうことは関係なく。上司部下の間での職員と僕の関係というのが、ちょっと勘違いされているんじゃないでしょうかね」と話し、あらためて自らへの「批判メール」を批判した。
事の発端は10月1日、橋下知事自らがすべての府の職員に送った一斉メールだった。
「どうも税金に関して、僕の感覚と役所の皆さんの感覚は違います。水需要予測の失敗によって、380億円の損失が生まれたことに関しても、恐ろしいくらい、皆さんは冷静です」と、税金に対する職員の意識の低さを指摘し、「何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです」とメールに書いた橋下知事。
すると翌日、40代の女性職員から思わぬ返信があった。
女性職員は、「愚痴はご自身のブログ等で行ってください。メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしていることを自覚してください」と、橋下知事のメールを「愚痴」だとして、「読むのは時間の無駄」と指摘した。
さらに「給料が保証される組織は恐ろしい」という知事の言葉に対して、女性職員は「こんな感覚を持つ人が知事であることの方が、私は恐ろしい」と反論した。
橋下知事は「一般常識を逸脱していると。それはあるまじき行為だと。仮に社長から『お金の使い方がおかしいじゃないか』と指示が来たとき、『愚痴はブログで言ってください』って、そんなの言うんですかね? 言いますかね?」と話した。
さらに、「言い分があるなら知事室に来るように」とした知事の返信に対して、女性職員が「知事室にお呼びとあらば、公務をどけてもお邪魔いたします」と返信したことについても、橋下知事は「自分の公務を裂いてでもお邪魔させてもらいますなんてことなんですが、僕の指揮命令系統に入っているということを認識すらないというかね。どうも知事の公務っていうのは、自分の公務の範ちゅう外というか、お客さまという感じなのか」と怒りをあらわにした。
今回の橋下知事と女性職員との「バトル」について、東京・新橋で聞いたところ、「(女性職員は)自分の立場が全然わかっていない。もう話にならないですよ、この人は」、「部下との信頼関係みたいなものがないなという気がします。寂しいですね」、「(こういうメールの返信は)できないですね。無駄だとか、上司に対して、ん〜...」、「はっきりしていて、いいと思います。こういう考えを持っている人もいると、(橋下知事は)自覚してもいいかもしれない」などという声が聞かれた。
実は、橋下知事に対して、職員からの「不適切」ともいえるメールは、少なくないという。
橋下知事は「『おまえ』とかいうのも頻繁にありましたから。『おまえ』って社長に言えますかね? 『おまえの考えていることはおかしい』と」と話した。
今回、「批判メール」を送った女性職員を、橋下知事は厳重注意処分とした。
9日、スーパーニュースがその女性職員が働いている保健所に電話したところ、上司は「本人はしっかり反省し、仕事に打ちこんでいる」と話した。

(10/09 18:08 関西テレビ)


[ high / low ]

「社会」の最新記事

最新記事