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世界最高スパコンの技を映像で 大阪・梅田にPR施設

2009/9/26

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 大阪市が梅田北ヤード再開発地域(同市北区)に、神戸市中央区のポートアイランドで開発・整備中の世界最高性能の次世代スーパーコンピューター(スパコン)で解析した研究成果を映像化する最先端施設の設置を計画していることが26日、分かった。スパコンで計算される難解な数式をストーリー性を持たせて分かりやすく表現する“PR施設”で、高度技術の利用促進につなげるのが狙い。スパコンは半導体や創薬などの研究開発に活用される予定で、関西企業が国際競争に勝ち抜くための技術基盤として普及を目指す。
 施設は「可視化センター」と呼ばれ、平成24年度中に開業が予定される北ヤード先行開発区域の中核施設「ナレッジ・キャピタル(知的創造拠点)」で、大阪市の担当部分に設置する。
 専門の映像制作スタッフらを配置し、一部の研究者しか理解できない数式などを「映像」で表示する独自のソフトを制作。さらにストーリー性を加え、分かりやすく工夫した映像に仕上げ、展示施設で公開することも検討している。
 神戸・ポートアイランドでは、1秒間に1京回(京は兆の1万倍)の計算が可能な「次世代スパコン」の開発・整備が進行中。予算総額約1150億円を投入する国家プロジェクトで、政府系研究機関の理化学研究所が中心となって22年度の一部稼働、24年度の完成を目指している。
 スパコンによる大規模シミュレーション(模擬)は、現代の科学技術を支える柱として重視される。自動車や飛行機の設計開発や気候変動予測、新薬開発など幅広い分野で新しい世界を開く可能性を秘める。
 可視化センターは、世界最高性能を誇るスパコンなどでシミュレーションされた研究結果を映像で表示し、企業などにスパコンに対する理解を深めてもらうのが最大の目的だ。
 スパコンは大企業では活用されているが、中小企業などには有効性への理解が浸透していない。昨年1月には関西の産官学が一体となり、産業利用の促進する財団法人・計算科学振興財団(神戸市)を設立。企業経営者や研究者への普及活動を進めており、関西の産業分野で利用のすそ野のを広げることが課題となっている。
     ◇
 梅田北ヤード JR大阪駅北側に広がる約24ヘクタールの再開発事業。東側の先行開発区域(約7ヘクタール)はオリックス不動産や三菱地所など12社が開発し、平成24年度中にはオフィスや商業施設などが完成予定。中核施設となるナレッジ・キャピタル(知的創造拠点)は企業や研究機関が近未来の技術を展示したり、研究者や消費者が交流することで新発想のビジネスや商品の創出を目指す。

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