パリコレクションなどにも参加する山本耀司氏がデザイナーを務めるヨウジヤマモト(東京・品川、大塚昌平社長)は9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請することを決めた。負債総額は約60億円。欧米での出店など過大投資が重荷となり、資金繰りに行き詰まった。投資会社のインテグラル(東京・千代田)が支援先となり、再生に乗り出す。
ヨウジヤマモトは「ヨウジヤマモト」などのブランドを持ち、国内では百貨店内に約100カ所の売り場があるほかパリ、ニューヨークなどにも店舗がある。3年ほど前からパリに大型店を出すなど欧米で事業を拡大してきたが、昨秋以降の景気低迷で販売不振に陥った。2009年8月期の売上高推計は75億円とピーク時から約4割減った。(16:00)