奈津子の徒然雑記帳

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ギリシア神話の神々93

<ステュクス・ギリシア版三途の川> 

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 人間の世界と神々の世界、或は生者の世界と死者の世界等、異なった範疇に属する2つの世界の間には、その境界を明示するものとして、何らかの自然の障壁がもうけられている場合が多いです。例えば日本神話なら、葦原中国(地上界)と常世国(不老不死の理想郷)との間は広大な「海」によって、また黄泉国(死の国)との間は巨岩でふさがれた「黄泉比良坂」によって隔てられているとされていますし、より有名な仏教の世界においては、この世とあの世は「三途の川」によって分かたれているとされています。

 この三途の川のギリシア版がステュクス河です。
大洋オケアノスが、世界に供給する莫大な量の水のうち、10分の1がこれに割り当てられているという凄まじい大河で、当然ながら泳いで渡ることなどできません。
これを渡るためには、渡し守のカロンのところに行って渡航料である1オボロスを支払い、彼の操る小舟に乗せてもらうしかありません。
 
 この河を司る神ステュクスは、河神には珍しく女性で、オケアノスとテテュスから生まれた3000人のオケアニス達の長女です。
死の世界の象徴として「憎むべき者」という不吉な名を付けられていますが、決して邪悪な存在ではありません。
それどころか、あらゆる神々から畏れ敬われるとても偉大な女神なのです。

続く・・・

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