ギリシア神話の神々842009-09-06 Sun 07:15 <三美神・天上の舞姫> 美しき水の女神エウリュノメが、ゼウスと愛を交わして生んだ、世にも優しく愛らしい三姉妹です。 彼女達は、美や愛嬌、優雅といった性質の体現者であり、当然の成行きとして美と愛の大女神アプロディテに忠実な侍女として仕えています。 女主人の世話以外の主な仕事は、ゼウスの宮殿で神々の宴会が催された際に舞姫となり、アポロンの竪琴やムーサ達の歌に合わせて、優美な輪舞を披露して列席する神々の心を楽しませること。 この輪舞の姿が、所謂「三美神」として知られる図像で、両端の2人が前を向き、中央の1人は鑑賞者に背を向けたポーズで描かれます。よく「3人で理想的女性の徳目である愛・純潔・美を象徴する」などと言われますが、それはあくまで芸術作品の中だけの話。 ギリシア神話のカリス達には、そのような区別はありません。 <異説だらけの女神達> ギリシア神話に「矛盾する異説」は付き物ですが、カリスの人数や個人名、その両親については取分け沢山の伝承が在ります。 一応「ゼウスとエウリュノメの娘で、人数は3人、名前はアグライア・エウプロシュネ・タレイア」というヘシオドス説が最もよく知られていますが、幾つかの叙事詩ではカリス達は、ヘラの娘であるとされています。 ホメロスの『イリアス』ではカリスの1人として、パシテアの名前が挙げられており、クイントゥスの『トロイア戦記』では、このパシテアと結婚した事で眠りの神ヒュプノスはヘラの娘婿となったと歌われています。 又コルートスの『ヘレネー誘拐』に於いても、ヘラはカリス達の聖なる母であると言われています。 それ以外にも、地方限定ものとして「クレタとパエンナの2人」と云うラコニア説や「アウクソとヘゲモネの2人」と云うアテナイ説等が在ります。 ヘシオドス説さえ知っておけばギリシア神話を読む上で困る事はありませんし、余力が在ればヘラの娘説迄、合わせて押さえておけば十分でしょう。 続く・・・ |
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