ギリシア神話の神々762009-08-29 Sat 21:03 <光り輝く兄妹> アイテルとヘメラは、夜の女神ニュクスと地下の暗黒神エレボスという闇の夫婦から生まれた、光の子供達です。 兄のアイテルは、父と正反対の光の神で、下天の淀んだ空気(アエル)の上に広がる軽くて清浄な光り輝く大気の領域を司ります。 世界の最上部であるそこは、天の神々の住居で在り、死すべき人間には全く無縁の聖域です。 下界に関わる事が無い為、一切擬人化されず、何のエピソードも持っていません。 後の世になると、天の高みを表す神という性質すら失って、アイテルは世界を構成する諸元素の1つと見なされるようになります。 とは言っても、流石にその聖性迄は剥奪されず、月下の物質的世界を造る地水火風の四元素とは一線を画した霊妙な第五元素として、天空に輝く星々の原材料であると考えられました。 他方、妹のヘメラは、母と対をなす昼の女神です。 全く活動しない兄と違って、毎日地上に現れては下天の空気(アエル)を照らし、半日経つと父エレボスの領域にある我が家に戻って母ニュクスと交代するという営みを繰り返しています。 しかし、彼女も単に昼と夜の交代という自然現象を説明するだけの存在であり、擬人化もされずエピソードも持たないのは兄と変わりがありません。 後には世界に光を齎す彼女の役割は暁の女神エオスに奪われ、より有名なこの女神に吸収される形で同一視された事によってヘメラは神話の世界から姿を消しました。 続く・・・ |
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