奈津子の徒然雑記帳

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ギリシア神話の神々73

<ボレアス・狂暴なる冬の嵐> 

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 ギリシアの冬はとても厳しいものです。
トラキア北部の山脈から吹き下ろす「トラキア颪」が猛烈な寒気と雨・雪・霜をもたらして人や家畜を震え上がらせ、凄まじい風速でもって森の木々をなぎ倒し、海上では時化を起こすという大荒れの季節。
 これらの原因となっているのが北風の神ボレアスです。
星の神アストライオスと暁の女神エオスという天空の夫婦から生まれた4人の風神の1人ですが、兄弟達の中でもダントツの暴れ者。
力が強い上に気性も荒く、始終怒ってばかりいて、何かの拍子に荒ぶりだしたら手がつけられません。

 彼を意のままに従わせる事が出来るのは、極少数の神々に限られています。
まずは風神達の王であるアイオロス、次は母親であるエオス、そして3人目は言わずとしれた神々の王ゼウスです。
ボレアスは他の兄弟ゼピュロス・エウロス・ノトスと一緒にゼウスの戦車を牽く役目を担っており、神馬のようにくびきに繋がれ、御者を務めるイリスの導きに従って猛速で天を駆け抜けると云います。
風の神はその足の速さから馬と関わりを持つことが多いのですが、ボレアスも例外ではなく、エリニュスの1人と交わって軍神アレスの戦車を牽く4頭の神馬を生ませたとか、トロイア王エリクトニオスの飼う雌馬たちと交わって海上をも駆ける12頭の神馬を生ませたなど、馬に縁深いエピソードを持っています。

続く・・・


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