奈津子の徒然雑記帳

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ギリシア神話の神々66

<ムネモシュネ・文化の母なる女神>



 ティタン女神の1人で記憶の女神です。
ティタン神族は、古き神として荒削りで、原始的な自然力を象徴しています。
恐らくムネモシュネの場合も、彼女単独ではただ「過去に起こった事柄を覚えておく力」というだけの存在だったのでしょう。

 しかしこの力は大いなる可能性を秘めており、これに目を付けたゼウスが彼女を愛人にして生ませた子が詩歌の女神ムーサたちです。
太古の時代、過去から未来へ記憶を継承するには、口伝によるしか方法がなく、其の為に叙事詩を始めとする詩歌とそれを歌って歩く吟遊詩人が生まれました。
更にその後、それらを書き留めてより確実な知識の受け渡しを可能とする為に文字が発明された事により、人間の文明は急速な発展を遂げました。

 そう考えると真に記憶こそが文化の母と言える訳ですから、その恩恵を享受する我々としては「マイナーな女神」と一言で斬り捨てるのではなく、この方にもっと敬意を払ってしかるべきなのかもしれません。
とは言え、残念ながらムネモシュネについて語れる事は「ムーサ達と一緒にオリュンポスに住んでいるらしい」という事くらいしかないのですが。

続く・・・


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