イスラエルによる経済封鎖が続くパレスチナ自治区のガザで、動物園の園長とその息子が子どもたちを喜ばせようとある試みを行いました。
こちらはガザ市にある動物園。檻の中にいるのはシマウマのように見えますが、実は、シマウマに似せたロバなんです。
以前は、この動物園にも2頭のシマウマがいましたが、今年1月の紛争中に餓死してしまいました。
イスラエルによって物資などの搬入が制限されているガザ地区で、新しくシマウマを手に入れるには、隣のエジプトにつながるトンネルを使って密輸するしかありません。
そこで、再び子どもたちにシマウマを見せたいと考えた動物園の園長とその息子が、女性用の髪染めを使ってロバをシマウマに”変装”させることにしたのです。
この日、動物園を訪れた子どもたちは縞模様にされたロバの周りに集まり、背中に乗るなどして楽しんでいました。(09日08:38)