福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画で、「鞆の世界遺産実現と活力あるまちづくりをめざす住民の会」は6日、埋め立て免許の交付差し止めを命じた広島地裁判決を受け入れ、控訴を断念するよう広島県に文書で申し入れた。会は原告と支援者でつくっている。
同計画は県と福山市が共同事業主。一方、県は埋め立て免許権者の立場でもある。この日は、原告の松居秀子代表たち7人は県庁を訪ね、「景観の価値を認めた判決を謙虚に受け止めてほしい。知事とひざを交え議論したい」と控訴断念と計画の中止を迫った。対応した万徳良男土木総務課長は「判決は承服しがたい。福山市と協議し判決文を精査している」と述べた。控訴期限は15日。
【写真説明】広島県の担当者(右端)に、控訴断念を求める文書を手渡す松居代表(左から2人目)
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