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2009年10月8日(木) 19:15 |
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岡山初の裁判員裁判、懲役8年求刑
岡山県で初めての裁判員裁判は3日目の審理が行われました。 検察と弁護人双方が質問などを行ない、最後に検察が懲役8年を求刑し、審理を終えました。
この裁判は今年5月、岡山市南区で瀬戸内市の田渕義隆被告が交際のもつれから20歳の女性の胸を果物ナイフで刺し、全治11日のけがを負わせた殺人未遂事件を審理しています。 3日間の審理で争点となったのは、田渕被告に犯行を途中でやめようとした「中止未遂」が成立するかどうかという点です。 8日の審理で検察は被害女性を診察した医師を証人として呼びました。 この医師はコンピュータのモニターに刃物が刺さっていた位置などを自分で書き込んだ上で、傷口が直線的で「ためらい傷」の様なものは見られなかったと証言しました。 一方、弁護人が証人として呼んだ被告の父親は被告の性格などを証言しました。 これに対して裁判員から被告に対して質問が行われました。 3日間の審理の最後に検察は、殺意は明白で再犯の可能性が高いなどとして田渕被告に懲役8年を求刑しました。 一方、検察は裁判員の率直な質問を聞き、市民感覚が裁判に取り入れられているとコメントを出しています。 岡山県で最初の裁判員裁判は9日、判決が言い渡されます。
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