新型の患者、多数がICUに 研究チームの調査で判明【ワシントン共同】新型インフルエンザに感染した患者は症状が悪化して、集中治療室(ICU)に収容されるケースが多いことがオーストラリアや米国などの研究チームの調査で分かり、8日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(電子版)に発表された。 ICUの収容能力に大きな影響があることを示す結果で、日本国内でも本格流行に備え、態勢整備が求められそうだ。 オーストラリアとニュージーランドの共同研究チームは、両地域の冬にあたる6月から8月にかけてICUがある187の病院を調査。新型インフルエンザが悪化して722人がICUに収容され、ピーク時にはICUのベッド数の8・9~19・0%を新型インフルエンザ患者が占めたことが分かった。 収容された患者数は、同期間中、季節性インフルエンザで収容された人数の約20倍。毎年、風邪をこじらせるなどウイルス性の肺炎で収容される人の約15倍に上った。 米疾病対策センター(CDC)も、4月から6月に米国で新型インフルエンザで入院した272人のうち、25%がICUに収容されたとの調査結果を同誌に発表した。 【共同通信】
|