ローカルニュース
県消防防災用で西部カバー 3府県共同運航ドクターヘリ
2009年10月09日
鳥取、兵庫、京都の3府県が共同運航を検討しているドクターヘリについて、鳥取県は8日、基地病院から100キロ圏外となる県西部をカバーするため、県消防防災ヘリに医療機器を設置し、対応する方針を明らかにした。鳥取大学医学部付属病院(米子市)の救急救命センターの医師が搭乗し、必要な処置を講じる。2010年度の運用を予定している。
計画では鳥大付属病院と消防機関との連絡体制を整えた上で、県消防防災ヘリに人工呼吸器や医薬品など必要な設備や備品を配置する。現在でもかかりつけ医を同乗させて救急患者を運搬するケースはあるが、医師が常時対応できる態勢に切り替える。
県は現在、関西広域連合への参加を視野に、3府県とドクターヘリの共同運航を協議している。実現した場合、兵庫県豊岡市の豊岡病院をヘリが常駐する基地病院とする予定だが、運用が効果的とされる出発地から30分、半径100キロ圏内に県西部が含まれないことから、対応策を検討していた。
県消防防災ヘリは、鳥取空港を拠点にしており、活用により県西部全域がおおむね半径100キロ圏内に収まるという。3府県がドクターヘリの運航開始のめどとしている2010年4月と同時期の運用を目指す。
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