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【静岡】参院静岡補選 静大人文学部・日詰教授に聞く 鳩山内閣へのリトマス紙2009年10月9日
8日告示された参院静岡選挙区補欠選挙の意義について、静岡大人文学部法学科の日詰一幸教授に聞いた。 今回の静岡と神奈川の参院補選は、来夏の参院選に向けた前哨戦と位置付けられる。 参議院で単独過半数を狙う民主党は、政局を有利に進めるために落とせない戦いだ。政権交代をなしえた鳩山政権の発足からもうすぐ1カ月。全国的な内閣支持率の高さが、地方でも表れるかどうかのリトマス紙となるだろう。 一方の自民党は、衆院選の大敗から苦境が続く。国民の関心は新政権に向けられ、野党に転落した同党の影は薄い。静岡県内では衆院議員の大量落選に加え、県議会でも党議拘束に造反する議員が出てくるなど、一体感が揺らいでいる。党の再生に向け、どれだけの選挙戦が展開できるかが焦点になる。 候補者に目を転じれば、当選しても任期は来年7月までというワンポイントリリーフ選挙。たった9カ月でも、自分はこれだけのことができると有権者に納得させられる訴えが求められる。 軸となるのは、民主新人の土田博和さんと自民新人の岩井茂樹さんの2人。医師である土田さんは、専門の医療で明確な主張があるが、それ以外の分野でどれだけの見識を示せるか。公募で選ばれたクリーンなイメージと若さが持ち味の岩井さんは、有権者にインパクトを与えるような政策を打ち出せるかが鍵になるだろう。
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