羽根物パラダイス


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 Mr.Tは、昔ながらのパチンコ・羽根物が大好きです。左右真ん中のチャッカーに玉を入れ、役物の羽根を開かせ、その中にあるVゾーンを目指す・・・。勘と経験がモノを言う、なかなかもって厳しい世界です。一時期、すっかり勢力を弱め、ホールで見かけることも少なくなっていましたが、2003年あたりから再び息を吹き返してきました。これぞパチンコの王道!このコーナーは、Mr.Tがパチンコに手を染め、現在に至るまでにお世話になった羽根物たちの記録です。

○羽根物の基礎知識

 基本的な構成は、セル版の真ん中に羽根のついた役物、役物下左右に1チャッカー、真ん中に2チャッカー。
 チャッカーに玉が入ると、その回数だけ羽根が開くようになっている。
 運良く玉が羽根に拾われると役物の中へ。役物の中にはVゾーンがあり、そこへ玉が入ると役物が大当たり動作を始める。 
 最近の台はVゾーン入賞の段階で、継続ラウンド数の抽選が行われる台が多い。(1R、5R、15R等。最高15Rまで)
 大当たり動作は、10回役物内に玉の入賞があるか、18回羽根の開放があった段階で1セット。
 動作中にVゾーンに入賞があれば次のラウンドへ継続。   
 多くは継続ラウンド数の1つ前のラウンドまでVゾーンの手前で玉の保留を行い、確実にVゾーンに玉が誘導されるようになっている。 
 指定ラウンド数を消化すれば大当たり動作終了。
 15R以外の指定ラウンドでの大当たりの場合、指定ラウンド数以降の継続を自力でできる台もある。
 1回の大当たりでの出玉数は100〜1200個。できるだけ多く大当たりをつかみ、出玉を増やしていくのが羽根物の醍醐味。
 羽根物専門用語については羽根物専門用語辞典にて解説。


○機種紹介

(c)SANKYO
「フライングカーペットU」

 1992年から94年頃にヒットした台です。大当たり時のアラビアンな音楽が印象的でした。また、15ラウンド継続タイプで、当時の羽根物としては比較的出玉の多い部類に入るのですが、台ごとのクセ〈大当たり時に動き回るVゾーンの停止位置のズレ)が非常に大きく、一見さんには攻略しにくい台でもありました。今だから言えますが、Mr.Tは実機〈中古)を購入して、自宅で攻略方法を研究し、小遣い稼ぎに役立てていたのでした。
 2000年頃までは新世界あたりのパチンコ店で見かけることがあったのですが、さすがに最近は見かけなくなりましたね。

(c)newgin
「ジンジンルーレット」

 学生時代、大学近くのパチンコ店に設置されていて、よく授業をサボって打ちに出かけていた思い出の台です。大当たり時の「♪チャラララッラッラ ララララララララ チャラララララッラ〜」という音楽(曲名:イン・ザ・ムード。「羽根物専門用語辞典」のBGMとして使用。)がいまだに頭から離れません。8ラウンド継続タイプでV入賞率も比較的高め。低予算で遊ばせてくれる台でした。ただ、もともと寄りがよくないゲージ(今の同メーカーの羽根物にも言える)のため、大勝ちすることは稀でした。

(c)KYORAKU
「たぬ吉くん2」

 1994年前後に大ヒットした台です。V入賞時のラウンド抽選機能が搭載されたのもこの台あたりからでしょう。ラウンド継続は1,2,3,4,5,15の6種類。デジタル画面にV〈確率17分の1)が表示されれば15ラウンド継続で、おまけにその後3回の大当たり時には必ずVが表示される。すなわち一旦Vが表示されれば打ち止め確定というなかなか過激な台でした。地方へ行けばまだ現存している台があるとのこと。機会があればまた打ってみたい台です。

(C)SANYO
「スタジアムGV」

 1994年頃にヒットした、役物に回転体を利用した台です。回転体に開けられた8つくらいの穴のうちの1つに入れば大当たりなので、役物に玉が入ればV入賞率は比較的高めなのですが、ホール側もそこは十分押さえていて、なかなか玉が寄らないように釘調整がなされていました。あまり知られていませんでしたが、実はこの台は擬似連チャンするのです。また、回転体式役物の宿命で攻略打法が次々と開発され、荒稼ぎをする者が続出。あっという間にホールから姿を消してしまいました。

(c)SANKYO
「マイティーコング」

 1994年頃にホールに登場した台です。役物の奥にキングコングが仁王立ち。ステージは2段になっていて、上段にはキングコングの顔、下段には足と、その前に複数の飛行機(?)が水平にクルクル回っています。羽根に拾われた玉はステージ下段に落下し、飛行機に邪魔されることなく中央前方に進めばVゾーンが口を開けているという次第。大当たり動作中はキングコングの口が玉を貯留。ラウンド終了直前に解除されて、キングコングの足の間からVゾーンに向かうという具合でした。スペックはオール13の10ラウンド。役物も結構甘く、出玉もそこそこあったので、結構おいしい思いをさせてもらった学生時代の思い出の台です。

(c)DAIICHI
「スタークロス」

 1995年初め頃にホールでよく見かけた台です。この台の特徴はチャッカー。事実上2チャッカーしかありませんでした。また、役物の中央でUFOが上下していて、ちょうど下に来たときに羽根に玉が乗れば、ステージとの隙間を通ってV入賞しやすかったように記憶しています。「1」「2」「15」のラウンド抽選があり、確率は単純に3分の1。役物も結構甘い上、鳴き、寄りともに比較的良かったため、当時としては結構遊べた台だったように思います。

(c)HEIWA
「ブンブン丸DX」

 羽根物は「ヒコーキ台」とも呼ばれます。そのきっかけとなったのがこの台です。写真ではわかりにくいのですが、役物は飛行機を模して作られています。Mr.Tは社会人なり立ての頃、よくこの台を打ちました。チャッカーに玉が入ると「キュンキュンキュン」というけたたましい音がしてハラハラ感を高めてくれるのですが、V入賞率は激低。羽根に拾われて役物に流れ込む角度とスピードが鍵を握るため、釘をじっくり吟味しないと勝てませんでした。また、パンクが多発するため、ラウンド中にあるタイミングで玉の打ち出しを止めるという技を使わねばなりませんでしたが、オール13ゆえ15ラウンド完走すると結構な出玉でした。どちらかと言えば玄人好みの台でした。

(c)SANKYO
「キャロットボーイ」

 
ご覧の通り、競馬をモチーフにした台です。登場は1994年頃ではなかったかと記憶しています。入賞パターンは上の「ブンブン丸」とほとんど同じです。つまり、なかなかの曲者でした。にもかかわらず、ラウンド継続は8回。Mr.Tはこの台で大勝ちした人を見たことがありませんでした。

(c)MARUHON
「ファインプレー」

 一時期、羽根物の代名詞にまでなっていた、時代を築いた台です。役物の中に縦に回るローラーがあり、ローラーにくっつけられた磁石が役物奥にあるVゾーンへと玉を導くという斬新な構造です。V入賞へつながるのは「ホームラン」「ヒット」と書かれた3つの磁石。「ホームラン」は文字通りVゾーン直撃、「ヒット」はイレギュラー入賞の可能性ありという位置づけでした。入賞後は1,7,15の3通りのラウンド抽選あり。「1」が出た日にはもう・・・。実際、台をたたいて店員に怒られている人の姿をよく見かけました。
   (c)MARUHON 「スーパーファインプレー」

 「ファインプレー」の後継機種です。セル盤とBGMが変わっただけで、ゲーム性等は全く同じです。

(c)KYORAKU
「お竜さん」

 この台のモチーフは「さいころ賭博」。役物奥にツボをもった姉御がどんと腰をすえています。羽根に拾われた玉が見事ツボにおさまれば、溝を通ってVゾーン直撃で大当たり確定。大当たり後は1,2,3,5,15の5種類のラウンド抽選あり。15ラウンドで当たると「ウオーッホッホー」という姉御の喜びとも嘆きともつかない不気味な叫び声がホールにこだまするのでした。基本的にイレギュラー入賞はない台なのですが、時がたつとともに老朽化し、ツボと溝の隙間からポロポロVゾーンへ玉が走っていく台が続出しました。

(c)KYORAKU
「玉ちゃんファイト」

 先述の「たぬ吉くん」の事実上の後継機種です。1996年頃の登場ではなかったかと記憶しています。ラウンド継続は1,2,15の3種類。15で当たれば次の大当たりが出やすいようにアシストしてくれる機能が備わっていました。チャッカーに玉が入ると「位置について用意・・・。ピーッ」。役物に玉が入ると「ガンバレガンバレ」と玉ちゃんが激励してくれます。古い台にもかかわらず、現存率が高いようで、意外とよくホールで見かけます。

(c)KYORAKU
「ボンバーキャット」

 これもある意味先述の「たぬ吉くん」の親戚です。ラウンド振り分け、デジタル画面のV出現率はたぬ吉くんと同じなのですが、デジタル画面にV出現後、次にVが出るまで天国モードに突入し、小当たりを繰り返すという特徴を備えています。運がよければ1万発、2万発はざらに出玉が稼げてしまうというとんでもない台でした。1996年頃の台ですが、大阪府内でもまだ4店舗で現役で動いているとのことです。

(c)ビスティ
「たこ焼き八ちゃん」

 先述の「ファインプレー」のパクリ?と思わざるを得ない1台です。ゲーム性はほとんど同じです。2000年頃に突如出現し、設置台数も伸ばしましたが、渋い釘調整をしているホールが多く、本来の魅力を十分に感じ取れないうちに姿を消してしまいました。

(c)SANKYO
「新道路工事DX」

 昔々にヒットした「道路工事」の復刻版です。2003年登場。役物、V入賞方法は大きく変わりませんが、21世紀のパチンコ台らしく、液晶画面とラウンド抽選機能が搭載されました。液晶画面がラウンド抽選時の演出を盛り上げ、ゲーム性が格段に向上しているのですが、頻発するパンクも健在。台ごとのクセも大きく、一見さんには攻略しにくい台だと思います。

(c)DAIICHI
「ハイパーチョッキモン」

 さるかに合戦をモチーフにした台です。数年前「チョッキモン」という台がありましたが、その後継機種と考えても良いかと思います。役物内に入った玉は、上段にいるさるに拾われ、下段にいるカニに渡され、カニがタイミングよく玉を離すとVゾーンに入賞します。V入賞率はかなり辛目です。ラウンド抽選機能もあります。

(c)SAMMY
「はりきり娘」

 チャッカーに特徴のある台です。2003年登場。通常あるはずの1チャッカーがなく、スルーの2チャッカーとチューリップが役物の下部に備わっています。よく鳴き、V入賞率も高いのですが、寄りを激辛にしているホールが多く、台の魅力を殺してしまっています。ラウンド抽選もあり、デジタル画面にVがでれば15ラウンド完走するのは確かなようですが、それ以外は一定の法則がなく、理解に苦しむところです。

(c)SANKYO
「キングスターDX」

 2003年登場の復刻機です。役物内に回転体があり、5つ開いている穴のうちの1つがVゾーンへ玉を導く仕組みになっています。一見V入賞率は高めに見えるのですが、羽根から回転体に玉を導く橋の存在が曲者で、台によって橋にスムーズに乗る台、そうでない台、かなりばらつきがあるように思います。一方、複数の玉が回転体の1つの穴に集中すると、イレギュラー入賞することがあります。ラウンド抽選は1,7,15の3種類。2回続けて15で大当たりを引くと、大当たり中に懐かしい音楽が聞けます。

(c)SANKYO
「マジカルカーペットDX」

 こちらも2003年登場の台。先述の「フライングカーペットU」と、さらにその前身の「マジックカーペット」両方の復刻機と言えるでしょう。チャッカー入賞後に動きはじめるVゾーンが曲者。V入賞率はかなり辛目です。ラウンド抽選は1,7,15の3種類。2回続けて15で大当たりを引くと、大当たり中の音楽は「フライングカーペットU」に、3回続けて引くと、「マジックカーペット」の音楽に変わります。

(c)KYORAKU
「がんばれ丸ちゃん」

 先述の「玉ちゃんファイト」の後継機です。ラウンド抽選はそのまま残っていますが、アシスト機能は撤廃されました。写真をご覧いただければお分かりかと思いますが、何故かモチーフはプロゴルファーの丸山選手。チャッカー入賞すると、氏が「いけぇー!入れぇー!」と叫びます。氏に責任はないのですが、何かむかつく台です。
 しかしながら、甘い役物とケージ構成のおかげでしっかり食べさせていただいています。足を向けて寝られません(笑)。

(c)newgin
「デビルマン倶楽部」

 2003年登場のニューギンの台。アニメ「デビルマン」がモチーフになっています。ニューギンらしく、王道V入賞ルートのみならず、多彩な入賞ルートが存在。羽根物の醍醐味とも言える玉そのものの動きを楽しめるつくりになっています。簡単にまとめるならば、「マジカルカーペット」にV入賞アシスト機能がくっついたものとでも言えばよいでしょうか?ホールでは少数派である上、盤面自体も結構レトロな雰囲気があるので最近の台とは認識されず、稼働率はあまり高くないようです。しかし、この台は結構食えますよ(笑)。

(c)SANKYO
「アクアパラダイス」

 2004年登場の新台です。役物奥には液晶画面があり、ラウンド抽選を演出。そしてその前に透明の回転盤があり、10個の磁石がついています。Vゾーンは役物の上部。回転盤の磁石に拾われた玉が、上からにゅーっと伸びてくる棒に拾われてVゾーンに入れば大当たり確定です。ラウンド抽選は2、5、15、?の4種類。?はどのラウンドまで継続するのかその時の運次第です。玉が上に吸い上げられていくさまは、一度経験すると病みつきになります。寝かせが攻略のカギ。前に寝かせている台ではまず勝てません。また、センサーの加減か、Vゾーンへ導く棒の出方のタイミングが異なる台が存在しますので、慎重に選びましょう。

(c)DAIICH
「レレレにおまかせ」

 2004年登場の羽根物界の救世主。モチーフは天才バカボンで、主人公はレレレのおじさんです。役物中央には最近はやりの回転体、右前方にはほうきを持ったおじさんが立っています。羽根に拾われた玉は左・通常ルートと右・スペシャルルートに振り分けられ、明暗がくっきりと分かれます。左へ行った玉は、タイミングよくおじさんのほうきに掃かれて回転体のVゾーンに入れば大当たり確定なのですが、正直至難の業です。右へ行った玉は回転体の真上に落下。4分の1の確率でV入賞します。特筆すべきはラウンド抽選後も昇格チャンスがあること。最後までドキドキハラハラ、目が離せない台です。羽根物界最大のヒット機です。

(c)newgin
「NEWざんす」

 こちらも2004年登場の新台です。最近流行のラウンド抽選がないかわりに、5ラウンドごとにステージが3通りに変化するという凝ったつくりになっています。継続率の高い順から並べると、「ドラキュラ城ステージ」「サメざんすステージ」「ワニざんすステージ」となります。どのステージも過去に実在した役物で、いわば復刻版の寄せ集めといったところでしょうか。ステージの出方の法則はイマイチよくわからないのですが、継続率の低い「ワニざんすステージ」が連続して出ることはないとか、継続率の高い「ドラキュラ城ステージ」が15ラウンドまで続くプレミアムとかいろいろあるようです。役物の入賞率は甘めのようですが、このメーカー特有の鳴きはいいけれど寄りの悪いゲージも健在。釘をよく見て台を選ぶ必要があります。また、台による役物のクセの差がかなり大きいように感じます。

(c)HEIWA
「ダブルタイガー」

 2004年登場の新台です。役物に玉を導く小さな羽根と、盤面の半分以上もある大きな羽根を備えているのが特徴です。まず、小羽根に拾われた玉は大羽根でルートを分けられます。手前に転がると入賞はほぼ絶望。奥に転がり、左右に揺れているゴンドラをクリアしてVゾーン方向に転がると見事入賞となります。最近の台らしく、2,5,8,15とラウンド抽選がありますが、昇格機能が備わっています。2、5、8ラウンド開始時に役物上部にある液晶に表示されている数字が爆発すれば、見事昇格です。また、振り分けられたラウンド数終了後、自力で3ラウンド継続させると自動的に15ラウンドに昇格するというおいしい機能もついています。15ラウンド継続が確定すると流れるのが「六甲おろし」。阪神ファンにはたまらない演出です。まれにイレギュラー入賞があるものの、役物の入賞率は激辛。少しでも釘をしめられてしまうと勝ち目がありません。経験上、チャッカー入賞時に一方の羽根に玉を2個同時に拾わせると、ゴンドラのバランスの関係で入賞率がアップするようです。
 兄弟機に「ダブルウイング」がありますが、15ラウンド確定時の「六甲おろし」以外のゲーム性は変わりません。

(c)SANYO
「パーラー星人」

 ある意味「スタジアム」シリーズにラウンド抽選がついたリメイク機と言えるかもしれません。大当たり確率は単純に10分の1。振り分け率は、1Rが5分の13、7Rが3分の13、15Rが5分の13。ホールもア○・バ○・タ○ケではありませんから、必然的に釘は渋くなります。前評判ほど導入率も上がらず、見つけても勝てないとなれば・・・。正直イマイチですね。

(c)KYORAKU
「ぱちんこ仮面ライダー」

 「仮面ライダー」の羽根物版です。言ってみれば、「がんばれ丸ちゃん」の後継機です。役物のしくみは「丸ちゃん」とほとんど変わらずで、代わりに二頭身の仮面ライダーがドンと腰をすえているのですが、ゲージは若干改悪されたような印象を持ちます。しかしながら、今回新たに搭載された昇格機能はなかなか斬新で、ここでは説明しきれないくらいのバリエーションがあります。15R大当たり時の仮面ライダーのテーマソングが頭について離れず、困ってしまいます。おそらく「レレレ」と並んで2004年を代表する羽根物になっていくのでしょう。この台は「寝かせ」が攻略のカギ。前に寝ている台はNG。100円ライター必携です。
 
(c)newgin
「開運!船ざんす」

 ニューギンの「ざんす」シリーズの最新作です。役物は「七福神号」「波」「回転鯛」で構成。入賞ルートは「七福神号」を経由する王道ルート、「波」と「回転鯛」がVゾーンへ導く開運ルートと神頼みルートがあります。入賞後は1、5、15のラウンド抽選。確率は単純に3分の1で、ドットアクションがドキドキ感を演出します。入賞率はかなり高め。となるとホールの釘は渋くなりがちですが、寄りの良い台を確保すると確実に勝てます。2004年登場の羽根物の中では、もっとも羽根物らしい羽根物ではないかと思います。羽根物本来の玉の動きを楽しむならばこの台です。

(c)西陣
「CRレッドライオンS」

 西陣の最新羽根物です。初代の登場は1985年頃で、「15ラウンド・18開閉・10個拾い」という現在の羽根物の基本的なスタイルを築いた台であると言われています。。2003年にリメイク版「CR」、「SV」、「SVX」が登場。今回登場の「S」は「SVX」のCR版といったところでしょうか。ホールでは少数派ですが、大抵の台は鳴き、寄りともに良好です。それもそのはず役物が激辛!一体どないしたらVに入るんかと思ってしまいます。Vに玉を入れる方法は1つ、同じ羽根に玉を同時に2個拾わせることです。そうすれば、玉がイレギュラーな動きをしてVに向かいます。役物のクセもかなり大きそう。ある意味玄人好みの台と言えるかもしれません。

(c)DAIICHI
「イヤミのここで一発」

 羽根物新要件機の第1弾。パッと見は1995年頃にヒットした「ヘブンブリッジ」。ゲーム性は同メーカーの「レレレにおまかせ」とほぼ同様です。新要件になって何が変わったかと言うと、Vゾーンはただ単なる権利発生のための存在で、ラウンド継続には使用されないという点。パンクがないという長所はありますが、スカを引いた時に羽根物の醍醐味である「自力継続」が出来ないという短所にもつながります。この台の攻略には100円ライター必携。Vゾーンは縦型回転体の中にあり、前寝かせの台は「よっしゃ来た!」と思っても玉が1〜2穴通り越えてしまうという目を覆いたくなるような事態が頻発します。
「ミラクルカーペット」

 サンキョーの「カーペット」シリーズの新要件版。今までのカーペットシリーズと違うのは、チャッカーが「1&2」から「2&3」になった点、カーペットが大当たり動作時以外にも動くようになった点と大当たり時の出玉は「アタッカー」で稼ぐようになった点。一見役物が甘くなったように見えるのですが、実は激辛。Vゾーン入賞は1回目の羽根開放時に集中。また、「よっしゃ、来た!」と思っても、下段ステージから奥にあるVゾーンをつなぐ「橋」に嫌われて撃沈することも多々あり・・・。個体差がかなり大きいように思われるので、一見さんには攻略しにくい台かもしれませんね。

(c)DAIICHI
「チビ太のここで一発」

 基本的なゲーム性は「イヤミ」とほとんど変わりませんが、保留機能、時短機能、直撃大当たりの3つの機能が付加されています。時短はすべての大当たり後10回のバージョンと、直撃大当たり後10回+時短中大当たり後50回のバージョンが存在します。個人的には「イヤミ」よりも遊びやすいなぁと思うんですが、ホール側もその辺は心得ていて、かなり厳しい調整(クギ・ネカセ)がなされています。

(c)KYORAKU
「ぱちんこたぬ吉くん」

 1992年登場の「たぬ吉くん」の21世紀バージョン。新要件機ゆえ、保留・時短・直撃の3点セットが付加されています。時短は「V」もしくは直撃の場合は確定、他はラウンド数が多いほど突入率が高いようです。ちなみに破格の100回時短。よほどのクソ台でない限りは引き戻せます。「初代たぬ吉」はその爆発力が魅力でしたが、21世紀バージョンも負けてはおりません。ツボにはまると大量出玉を獲得できます。しかしながら、ハネモノファンとしては一抹の寂しさを覚えてしまいます。

(c)aaa
「デカチューMAX」

 「エース電研」の羽根物新要件機です。役物は往年の名機・「スタジアム」シリーズに酷似。横回転体に10個の穴が開いており、V穴に入れば権利発生。その後は例によってラウンド抽選があります。大当たり終了後は20回の時短。一見簡単に連チャンしそうに見えるんですが、V穴の横にある「カベ」がクセモノで、ドンピシャのタイミングでないとV入賞しません。個人的には正直イマイチです。

(c)newgin
「ワンダフルポリスR」

 羽根物の真髄を知る「ニューギン」さんの新要件機。役物は「デビルマン倶楽部」のそれです。この台も例によって、保留、時短、直撃の3点セットを備えていますが、役物に入った玉すべてにV入賞のチャンスがあるというニューギンの基本スタイルは健在。個人的には新要件機のイチオシ台。V当たり時の「迷子の迷子の子猫ちゃん・・・♪」が耳について離れません(笑)。

(注:各パチンコ台の名称及びセル版画像の著作権は、各メーカーに属します。)