最終更新: 2009/10/09 01:17

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補正予算見直し 電子黒板の一部は凍結対象 エコポイント制度は継続

目標の3兆円に向けて、鳩山内閣は「無駄」の洗い出しを進めている。補正予算執行停止額は、総額およそ2兆5,000億円に達しているが、さらなる上積みを目指している。
一方、今回の見直しで明暗が分かれている。
愛媛・東温市の工場に並ぶ段ボールの中身は、子どもたちの授業で使う予定だった「電子黒板」。
この会社のウェブサイトでは、緊急経済対策対応商品として、アピールしている。
設備投資もしたというが、今回の補正予算見直しで、一部が凍結対象になっている。
電子黒板を製造する会社は「現在、どんどん作っています。一生懸命、国の政策にあわせて作っている。いずれは売れると思いますが、作りすぎたのはどうするのか、政府に問いただしたい。取りやめるというのは、国の方針を変えるということで、民主党のエゴでだめになるというのはおかしいと思います」と語った。
一方、経済産業省が所管するエコポイント制度は、景気回復や省エネ家電の購入を促すとして継続されることになった。
ビックカメラの友部 誠主任は「政府の予算の話が出た時点で、申請期間がどうなるのかという問い合わせは多数いただいていた。エコポイントが継続して実施されることに関しては、大変よかったと思っている」と語った。
鳩山内閣は、さらなる無駄の洗い出しを進めている。
午前中には、行政刷新会議を担当する古川内閣府副大臣が、各省庁の副大臣らと個別に会談した。
9日までに、さらなる上積みを指示したが、山田農水副大臣は「うち(農水省)の場合は、46%削減しています。ぎりぎりやってますから、これ以上は難しいと思います」と述べた。
子ども手当や、ガソリンの暫定税率廃止など、公約を実現するために必要な財源は、2010年度7.1兆円。
補正予算の見直しで、3兆円を確保したいところだが、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「2.5兆円自体が本当に削減できるのかといえば、これから当事者、地方自治体等と調整しなきゃいけない部分がある。本当に丸々これだけ出てくるかは、まだ不透明な部分がありますね」と語った。

(10/07 18:49)


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