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2009年9月4日号
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川崎区
鳩山家ゆかりの神社
元内閣総理大臣鳩山一郎の直筆の書も存在
 
鳩山一郎直筆の書物
 
川崎区小田の日枝大神社
 

 民主党代表鳩山由紀夫氏の首相指名が確実とされている中、鳩山家の遠縁に当たる神社が川崎区の大師駅前と小田にある。選挙前には鳩山兄弟が参拝し脚光を浴びた。一体どのようなゆかりがあるのか両神社に話を聞いてみた。

 「鳩山家とは遠戚関係に当たる」−。

 教えてくれたのは日枝大神社の中村博亮宮司。鳩山家ゆかりの神社は川崎区大師駅前の「若宮八幡宮」(中村紀美子宮司・本家)と川崎区小田の「日枝大神社(中村博亮宮司・分家)。

 元内閣総理大臣で初代自民党総裁鳩山一郎の姉は、元衆議院議員で元政友会総裁の鈴木喜三郎氏の妻。そして鈴木喜三郎氏の姉は、現在の日枝大神社宮司の祖父と結婚し、鳩山家と遠戚関係になった。

 日枝大神社には、鳩山一郎氏の直筆の書が存在する。昭和31年の戦災で延焼した御社殿修復完成を記念して、鳩山一郎氏が本家の若宮八幡宮に立ち寄った際に書いてもらったという。若宮八幡宮の中村紀美子宮司は「内閣総理大臣就任後にお忍びで尋ねてきた際に半身不随の身体で書いてもらった」と亡き夫から聞いた当時の様子を語る。

 今年6月13日には民主党代表の鳩山由紀夫氏が、神奈川10区から出馬した城島光力氏と共に日枝大神社を参拝し、その様子は一部マスコミにも報道された。「正座しながら祖父の書いた書を神妙な面持ちで見る鳩山由紀夫さんの様子には何か感じられるものがあった」と中村博亮宮司は語る。

 7月には自民党の鳩山邦夫氏と同区から出馬した田中和徳氏が同神社を参拝した。兄の鳩山由紀夫氏とは対照的に、気さくな雰囲気で書を見て行ったという。

 日枝大神社では御社殿完成の昭和31年から現在に至るまで、5月の例大祭2日間だけ書を神社の室内に飾っていた。しかし今年に限り、例祭終了後も片付けるはずだった書が飾られていたままであった。その後、書の存在を知った城島光力氏が鳩山由紀夫氏を引き合わせ、また氏子総代を務める田中和徳氏と鳩山邦夫氏が同神社に参拝した。

 書を見た4人全員が選挙で当選したことから「偶然ではない運命的な見えない力を感じる。自分の祖父が亡くなる前に『鳩山は必ず(神社に)顔を出す』といったが、その言葉が現実のものになった」と中村博亮宮司は語る。

 鳩山由紀夫氏が首相として同神社を参拝してもらいたいかという質問に対し、「神社とは参拝者の気持ち次第ですから」と中村博亮宮司は笑顔で話した。

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