がんばれファイターズ
皆で戦うチームに誇り ダルビッシュ投手 (10/07 10:22)
ダルビッシュ有投手が優勝の喜びを北海道新聞に語った。
本当に達成感がある。苦しんだので満足感もある。戦力の寄せ集めではなく、みんなで力を合わせて戦うチームの方が、ファンも見ていて楽しいだろうし、地域も盛り上がってくれる。そういうチームで手にした優勝を誇りに思う。
8月下旬と9月下旬に2度離脱した。自分から「しばらく投げられません。もう限界やから」とトレーナーに言った。8月21日のソフトバンク戦の登板後でした。実際、何試合も前から肩が痛くて球も走らなかった。普段のキャッチボールからおかしかった。
梨田監督に福岡のホテルの部屋に呼ばれた時も「無理なので、ちょっと休ませてください」と。監督は、僕から言ったことが知れると騒ぎが大きくなると考え、「半ば強制的に休ませた」という形にしてくれた。
右肩の疲労が限界にきていた。オールスターで打球が直撃した影響ではないと思うけれど。無理して投げて、つぶれる方が影響が大きいので切り替えた。こうなるのは仕方ないし、後悔もしていない。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、今の疲れに影響している。絶対に負けられないというすごい雰囲気。まして僕は一度、準決勝で失敗したので、余計にプレッシャーのようなものを感じていた。
そのせいか、大会後は精神的な部分で(緊張感が)切れた。日本に帰って「開幕戦? オープン戦とちゃうの?」みたいな感じ。みんな気持ちが入っている中で申し訳なかった。初回に3点取られ、今までなら「くっそー」って思っていたのに、ぼーっとした感覚にとらわれた。
僕の立場が、今までと違ってきているのは分かる。気を使うようになったというか、「大人の世界って、いろいろあるんだな」と。だから、打たれて落ち込んでいる人を、言葉で和ませたりしている。野手は稲葉さんたちが引っ張ってくれているので、僕ら投手陣はみんなで楽しくやろうと思う。
僕を支えてくれているのは、やっぱり奥さん(妻のサエコさん)。でも最近、僕はほったらかされているかな。(2人目の子供を妊娠中で)子供が主役なんですかね。負けても勝っても、家では顔色を変えずに接してくれる。食事もおいしいし、感謝している。
今季は、あまりパッとした試合がなかった。自分の数字(23試合15勝5敗、防御率1・73)はいまいち。もっとできるはずで、しょうもない数字だなと。試合数もイニング数ももっと投げられた。防御率も1点台前半はいけたと思う。
僕もクライマックスシリーズに間に合えば、絶対負けないように、しっかり準備して臨みたい。勝って、みんなで喜び合いたい。
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