TV番組で紹介され話題に。「焦がし醤油フォンデュ」ブームの予感ダイヤモンド・オンライン10月 8日(木) 8時30分配信 / 経済 - 経済総合
フォンデュといえば、定番は、「チーズフォンデュ」。チーズを鍋で溶かしながら、串に刺したフランスパンや牛肉、野菜などにつけて食べるスタイルは、すっかり日本の食卓にも定着した。ところが、この冬、フォンデュに「和風」の波が来そうだ。 その先陣を切るのが、「焦がし醤油フォンデュ」。東京・町田市で、300年以上にわたり醤油醸造業を営む「岡直三郎商店」が運営する「醤油料理 天忠」が生み出した料理で、醤油醸造元ならでは、秘伝の「焦がし醤油」に肉、海鮮の刺身、野菜など、季節の食材をからめていただく。 独特のコクと旨みのある「焦がし醤油」は、醤油に乳製品を加えているという以上は、企業秘密だとか。去年の冬に人気テレビ番組で紹介されたことなどをきっかけに、じわじわと話題になっている。現在のところ、「焦がし醤油」の販売は行っておらず、いただけるのは、「醤油料理 天忠」のみ。既にインターネットでは話題を集め、レシピ紹介ブログなどでは、豆乳などを使いコクを出す食卓レシピなども紹介されている。 考えてみれば、「醤油」は、日本人のDNAに刻み込まれているともいえる調味料。「何にでも醤油をかける」という方も少なくないだろう。乳製品にも意外に相性がいいし、最上級のものであれば、熱を加えても美味しいはず。グルメを気取っている方はもちろん、そうでなくても、ぜひとも、本家本元を試してみたいところだ。 「醤油」と並んで、日本の定番調味料といえば、「味噌」。「味噌フォンデュ」なるものもある。こちらは、八丁味噌でおなじみの名古屋が発祥らしく、「新名古屋メシ」として、TV番組で紹介され、話題になっている。 TV番組で紹介された「金シャチビアレストラン ランドビアサーカス」(名古屋市)では、味噌にチーズや白ワインが溶かし込んだソースに、名古屋らしく、海老フライ、トンカツ、貝柱や野菜などの揚げ物をつけながらいただく。「和風」かどうかは、多少微妙なところだが、揚げ物と味噌ベースの好きな方にとっては、馴染みのいい味だろう。ボリュームがあって、若い世代にも人気を呼びそうだ。こちらは、東京や大阪でも提供している店があり、白味噌を使うなど、バリエーションもある。 少し変わったところでは、「抹茶フォンデュ」なるものも。こちらは、デザート系。京都の「京洋菓子司 ジュヴァンセル」祇園店(京都市)では、「祇園フォンデュ」という名称で提供されており、宇治抹茶を贅沢に使った、ほんのり温かな抹茶チョコレートソースに、季節のフルーツや、パウンドケーキ、わらびもちなどをつけていただく和洋折衷のデザートだ。 グルメ系、ボリューム系、デザート系と、和風とのコラボが進むフォンデュ。それだけ、「フォンデュ」という食べ物が日本に定着したということだろう。フォンデュ鍋などもごく普通に売っているだけに、家庭でも工夫次第でメニューが広がりそうだ。友人などとのホームパーティでも話題を集めるだろう。今度の休みは、まずは、本家本元の味めぐりもいいし、家で意外が組み合わせに挑戦してみるのもいいのでは? (梅村 千恵) 【関連記事】 ・ 行列のできるファーストフード!米イン・アンド・アウト快進撃の秘密 ・ コンビニで見かける「デカスイーツ」が気になる! ・ 流通からの値下げ圧力に屈せず「肉質守る」平田牧場会長 新田嘉一 ・ 「草食男子」のニーズを捉えた“少量パック”レトルト食品に注目 ・ 美人のいる鍋はおいしい
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