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Winnyウイルスでかんぽ生命の顧客情報が流出、1万3500件超の規模

かんぽ生命が業務システム開発を委託していた企業の社員が個人所有するPCから顧客情報がWinnyネットワークへ流出した。


 かんぽ生命は10月8日、同社顧客1万3574人分の個人情報がファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上へ流出したと発表した。流出による2次被害は確認されていないという。

 流出した個人情報の内容は、カタカナでの氏名と生年月日、住所コードなど。流出元は、旧日本郵政公社簡易保険事業総本部がシステム開発業務を委託していた日本情報通信開発(JICD)の社員が個人所有するPCだという。

 同社によると、社員は2007年3月に自宅で業務を行う目的で会社のPCから自宅PCあてに顧客情報をメールで送信。個人PCにはJICDの社内規則で禁止されていたにもかかわらず、Winnyがインストールされていた。

 その後、本人は顧客情報を保存したことを失念したといい、通称「Winny暴露ウイルス」に個人PCが感染して顧客情報が流出した。流出が確認されたのは7日で、流出自体は4日から続いていたという。

 同社は、該当する顧客へ郵送で連絡するとともにコールセンターでの問い合わせ対応を開始した。併せて、全社員および業務委託先での顧客情報の社外持ち出し禁止、個人PCでの安全管理の徹底などの措置を決めたと説明している。

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