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【格闘技】

亀田ジム 年内再戦を要求

2009年10月8日 紙面から

 WBA世界フライ級タイトルマッチで王者デンカオセーン・カオウィチット(33)=タイ=に惜敗した亀田3兄弟の次男大毅(20)=亀田=が、早ければ年内にも再戦する。亀田ジムの五十嵐紀行会長(35)が7日、大阪市内で会見を行い、判定を不服としてWBAに提訴、再戦要求をすることを明らかにした。同席したWBAスーパーバイザーで立会人を務めたアラン・キム氏(69)=韓国=は「年内にリマッチするようWBAに言う」と再戦を働きかけることを明言した。

 大毅は潔く敗戦を受け入れたが、陣営は判定に納得していなかった。早朝7時30分からの記者会見。五十嵐会長は怒りの表情で「即再戦」を要求した。「3ポイント勝っていた。すぐに書面とビデオをWBAに送り、再戦の申し立てをします。すぐにでもやりたい」。ジャッジは「2ポイント差で王者」が2人、ドローが1人。僅差(きんさ)の0−2判定負けだった。

 同席したキム氏は「昨日、WBAに報告した。再戦すべきだと思う。年内に実現するよう強く言う」と話し、コロンビアで行われるWBA総会(11月16〜22日)までに結論を出すことを示唆した。

 年内再戦となると、“格闘技の日”大みそかが浮上する。TBS関係者は「イベントが多い日なので、会場を押さえられるかという問題はあるが、可能性はゼロじゃない」とコメント。一方で、判定をめぐり提訴することは珍しくなく、ボクシング関係者は「昨日の判定ならまったく問題ない。普通なら(再戦は)認められないのではないか」と話す。

 大毅は敗戦のショックで部屋にこもりっきり。五十嵐会長によると「大毅は負けたという事実を受け止めている。特にけがもないし、再戦の場が用意されるなら、もう一度挑戦したいと話している」という。「ボクシングしかない」と語る大毅の再起戦は、デンカオセーンとの再戦になるのか−。 (森合正範)

 

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