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日米首脳会談:会談の受け止め、日米でズレ--マイケル・グリーン氏

 ◇NSC元アジア上級部長、マイケル・グリーン氏

 【ワシントン古本陽荘】米国家安全保障会議(NSC)元アジア上級部長のマイケル・グリーン氏はこのほど毎日新聞と会見し鳩山由紀夫首相の訪米など一連の外交を「成功」と評価する一方、首脳会談の受け止めで日米双方にズレがあると指摘した。

   ◇  ◇  ◇

 鳩山首相の国連での演説は良かった。気候変動についての提案は肯定的に受け止められた。日米首脳会談でも、オバマ大統領との個人的な関係を築くことに専念し、成功した。

 首脳会談後、日本側は「沖縄問題などマニフェストで約束した政策を実行するに当たり、米政府は今後、柔軟に対応するだろう」と受け止めている。一方、米側は反対に「これで鳩山政権は安全保障政策を変更するようなことはないだろう」と理解している。両政府は、いまだ同床異夢の状態にある。鳩山政権は、オバマ政権の対日政策がブッシュ前政権から変更されなかったことを理解していない。

 普天間飛行場の移設問題は、再交渉すれば政治的に相当な労力を要する。政府間合意は維持されるのではないか。「密約」問題では、もし日本側が明らかになっていない事実まで一方的に開示すれば、日米間の情報共有に危機的な影響が出る。

毎日新聞 2009年10月5日 東京朝刊

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