2009.10.08 Web posted at:  12:40  JST Updated - CNN
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ルーブル美術館にマクドナルド出店へ 反発や批判招く

(CNN) フランス進出から30年を迎えた米系ファストフード店マクドナルドが、パリ市内のルーブル美術館の正面入口地下に位置するショッピングモール「Carrousel du Louvre」に出店する。

海外メディアが高い関心を示すなか、フランス国内のメディアは、「モナ・リザ」などの著名美術品を多数所蔵し、世界的権威を誇る同美術館とファストフード店の組み合わせに反発。ウェブサイト「Louvre pour tous」(みんなのルーブル)は、マクドナルド出店を「悪趣味」だと批判し、同美術館の上層部が出店を差し止めなかった結果、「フライの匂いがモナ・リザの鼻先まで漂ってくるだろう」と述べた。

国内の美術館愛好者団体の関係者は、美術館が飲食店などを設けることは極めて普通だとしたうえで「美術館幹部は来場者の質より人数を重視しているようだ」と述べ、開設する店を選択し、美術館を遊園地化するべきではないとの考えを明らかにした。

同美術館の広報担当者はCNNに対し、出店を許可したのは同美術館側ではないと説明したが、詳細への言及は避けた。ショッピングモールは同美術館直営ではなく、欧州最大の不動産会社ウニバリ・ロダムコが経営している。

マクドナルドの広報担当者は匿名を条件に、ルーブル出店に問題はないとの見解を表明。「モール内には既に多数の飲食店が入っており、われわれはそこに加わるに過ぎない。(米系コーヒーチェーンの)スターバックスさえ営業している」と語った。ルーブル店の工事は近く始まる予定で、開店は年内の予定。ルーブル美術館にちなんだ特別メニューは設けない予定という。

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