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光母子殺人の元少年被告の実名本が書店に 発売見合わせの動きも
このニュースのトピックス:光市の母子殺害事件
山口県光市母子殺害事件の被告の元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名で記した単行本が東京都内の一部書店で発売された7日、発売見合わせなど書店の対応は分かれた。
紀伊国屋書店新宿本店では、7日昼前に店頭に本が並んだ。同書店総務部は「司法の判断がまだ下されておらず、通常の扱いで販売する。店舗への指示もない」。池袋本店で発売を始めたジュンク堂書店も「何らかの判断が示されれば従う。現段階で自粛することはない」という。
一方、発売の見合わせを決定した丸善は「名誉棄損が問題となる可能性もある。本が一度出回れば回収は著しく困難。裁判所の判断を待って検討しても、読者の知る権利を損なうことはない」と説明。三省堂書店も当面の販売を見合わせ、今後の状況をみながら対応を検討するという。
本は「A(実名)君を殺して何になる」(インシデンツ刊)で、大学職員の増田美智子さんが被告らを取材して執筆。「本人に実名で書くと伝え、了解を得ていた」と主張している。これに対し、弁護団は広島地裁に出版差し止めの仮処分を申し立てた。
弁護団の一人は「仮処分は被告の意思。実名表記は承諾していない」などと話している。
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