2009年10月8日 12時56分更新
岡山県で初めての裁判員裁判は、3日目の審理に入り、8日は、被害者の女性の診察にあたった医師や被告の父親を呼んで話を聞いています。
岡山地方裁判所で開かれている裁判員裁判は3日目の審理に入り、男性と女性3人ずつの裁判員が法廷で殺人未遂事件の審理を行っています。
裁判員が審理しているのはことし5月、岡山市南区に停めた車の中で瀬戸内市の40歳の無職の男が別れ話のもつれから21歳の女性をナイフで刺して殺害しようとした事件です。
8日は午前中、被害者の女性の診察にあたった医師と被告の父親の2人が証人として呼ばれました。はじめに医師が証言に立ち、検察官は、女性の胸にナイフが刺さった状態の立体的な画像をモニターに映して裁判員に見せながら質問を行いました。
医師が被害者の胸にはけがの影響でしこりが残る可能性があるなどと説明すると、女性の裁判員はうなづきながら真剣に医師の話に耳を傾けていました。
つづいて被告の父親の質問にうつり、弁護士が「裁判員の皆さんに聞いておいてほしいことがあったら話してください」とうながすと、父親は「息子が起こした事件について公平に裁いてもらいたいと思います」と涙ながらに答えていました。