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印刷2008/02/12 21:05

ニュース

秋葉原で,日本一のナノスーツ野郎を決めるイベント開催

会場となった秋葉原のUDX Gallery
 2月10日,エレクトロニック・アーツは秋葉原のイベントスペース,UDX Galleryにおいて,「Crysis 日本最強プレイヤー決定戦兼アジア大会日本代表決定戦」を開催した。これは2007年11月に発売された「クライシス 完全日本語版」(以下,クライシス)における,最強のプレイヤーを選び出そうというものであり,併せて3月15日にシンガポールで開催されるアジア大会「2008 Crysis Regional Tournament Championship Final」に出場する日本代表選手団を選出するイベントなのであるって,タイトルを見れば一発ですね。
 ご存じのように,クライシスはドイツのデベロッパ,CryTekが開発したミリタリーFPSだ。身体能力を驚異的に向上させるハイテクギア,「ナノスーツ」を装着した特殊部隊員となって敵を次々に倒していくというゲーム内容で,最新テクノロジーを「これでもか,これでもか」と盛り込んだハイレベルなグラフィックスが特徴である。

会場の様子。PCが円形に並べられておしゃれな感じだが,オシャレとは関係ないのである

挨拶をするエレクトロニック・アーツの土川真太郎氏
 当日会場に集まったのは約30名。この中からベストプレイヤー4名と,それとは別に日本代表選手8名を決定するのだから,確率はかなりいい感じだ。二つ一緒にすればいいのにとも思うが,参加者の中にはたとえ上位に入っても仕事があったり,未成年だったりといろいろ理由があってシンガポールに行けない場合があるので,このように分けたそうである。なるほど。
 日本最強戦の参加者は三つのグループに分けられて予選を行い,各グループの上位4名,えーとつまり合計12名が戦って雌雄を決することになる。またアジア大会参加希望者も同じように予選が行われ,決勝進出者12名での決勝戦により,上位8名がシンガポールへ行くというダンドリだ。書いていてちょっとこんがらがってきたが,読者諸君はそんなことがないといいなあと思う。詳しくは大会公式サイトを参照してほしい。ちなみに,使用されたゲームモードは「インスタントアクション」(つまりデスマッチ)で,試合時間は10分。マップはけっこう広くて高低差の大きいSteelmillが選ばれている。また,同順位だった場合には5分間のエクストラマッチを行って勝敗を決める。了解ですか?

この手のイベントに付きものとなった実況。これを聞いているだけでもけっこう楽しい
 クライシスのマルチプレイといえば,もっぱら「パワーストラグル」メインの筆者であり,その理由が「プレイヤースキルがデスマッチより表に出にくいから」というのはぜひ内緒にしてほしいわけだが,さすがは腕に覚えのあるプレイヤーばかり。ナノスーツの潜在能力を余すところなく発揮し,「マキシマムスピード」で急接近,「マキシマムストレングス」に切り替えて殴り倒すという,きまるとかなり気持ちいいが,やられたほうはかなり悔しい戦術も随所に見られた。マルチプレイFPSはほとんどそうだが,一度やられてしまうと,必要な武器を拾って揃えるまでどうしてもやられやすくなる。試合時間がわずか10分間ということで,ミスを取り戻すまでにマッチが終わってしまう場合もあるから,油断もスキもない。
 
 そんなこんなで,白熱した試合の結果は以下の通り。

日本最強プレイヤー決定戦
  • 1位:gimeiaさん
  • 2位:fumioさん
  • 3位:soarさん
  • 4位:Kayzさん

日本代表決定戦
  • 1位:fumioさん
  • 2位:bariantgさん
  • 3位:KayzEさん
  • 4位:DrivESHooTさん
  • 5位:yoppiさん
  • 6位:ek-Rさん
  • 7位:SK2さん
  • 8位:PoNzさん

日本一決定戦の上位4名(左)と,シンガポールのアジア大会に参加する日本代表(右)

 上位入賞者には,協賛のエルザジャパン,ナナオ,ロジクール,そしてドスパラから「Core 2 Extreme QX9650」「nForce 780i SLI」搭載のマザーボード,「GLADIAC 988GTS 512MB」,「G9 Laser Mouse」など,ついうらやましいと思えるほどの豪華賞品が贈呈されたので,ちくしょううらやましい。また,日本代表8名には,現地までの渡航費用および宿泊費用も贈られる。
日本一となって満面の笑みを浮かべるgimeiaさん。いや,「笑ってください」と言ったのはこっちですが
 そのアジア大会には,日本のほか韓国,台湾,香港,シンガポール,オーストラリア,そして南アフリカが参加する予定になっており,いずれもとくに理由はないがかなり強力という気がしてならないので,日本代表にはぜひがんばってほしいところ。日本代表の皆さんは少なくとも筆者よりは強そうなので安心だが,ライバル達もどう考えても筆者より強そうなので心配である。結果はいずれお伝えする予定だ。

 さて,上の入賞者リストを見てお分かりのとおり,日本最強プレイヤーはgimeiaさんに決定したので,優勝の秘訣を聞いたところ,「食らったら逃げる」とのこと。敵味方が入り乱れるうえ,上下左右思わぬところから撃たれるクライシスの場合,ともかく逃げるらしい。また,「誰かが冷凍光線で凍らせた敵を横合いから倒す」という漁夫の利作戦も公開してくれた。マップ中最強の武器ともいえる冷凍光線だが,クリックしてから発射するまでタイムラグがあるので,使い方の難しい武器でもあるのだ。凍らせただけではダメで,最後のトドメを刺した人にポイントが入るというルールを巧みに使った,えーと,なかなかの頭脳プレイである。1日3時間程度の練習を行って勝ち取った栄冠だが,とはいえ残念ながら未成年のgimeiaさんは,シンガポールには行かないとのこと。冷凍光線作戦をぜひ彼の地でも試みてほしかっただけに,ちょっと残念である。

なんとなく展示されていたエルザジャパンのグラフィックスカードでSLIを組んだPC(中央)と,3-Way SLIのPC(右)。個人的感慨で恐縮だが,ほしい。とはいえ,ここまでやっても,クライシスがスイスイ動くわけじゃないのがすごい

実況を務めたuNleashedさん。教えてくれなかったけど,なにかeSportがらみの企画が進行中らしい
 というわけで,本大会の開催に協力し,試合では実況も担当したプロゲーマーのuNleashedさんに軽く総評を聞いてみた。uNleashedさんによると,「このイベントのために数多くのプレイヤーを相手に練習試合を行ったが,そのうちの上位スキルを持った人はほとんどここに集まっており,名実ともに日本一のクライシスプレイヤーであることは間違いない」そうである。なるほど。また,イベントの実施に当たっては,最初はよくある机二列のプレイヤー配置が考えられていたが,前の人のモニターが見えては不公平ということで,写真のような円形配置になったとのこと。このへんは,さすがにプロゲーマーという感じ。今回は,どれも勝敗の見えにくい接戦ばかりで非常にエキサイティングであり,この調子でぜひアジア大会も制してほしいと締めくくったのである。
 次回のイベントは今のところ予定されていないが,これを読んで「出りゃよかった」と後悔のほぞをかんでいる人は,ぜひさらなる研鑽を積んで準備していただきたい所存だ。いや,これが最後かもしれないですけど。
  • 関連タイトル:

    クライシス 完全日本語版

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