天文雑誌「星ナビ」2009年10月号の表紙画像について
【2009年9月18日 アストロアーツ「星ナビ」編集部】9月29日 更新
当社(株)アストロアーツが編集・発行している月刊の天文雑誌「星ナビ」の2009年10月号(2009年9月5日書店発売)の表紙に掲載した画像が、チェコ共和国の Miloslav Druckmüller さんがWebページで発表している画像とよく似ているという件について、現在、「星ナビ」編集部で事実関係を調査中です。
天文雑誌「星ナビ」2009年10月号の表紙は、沖縄県の宮城隆史さんから提供されたもので、「2009年7月22日に、中国の杭州および鹿児島県喜界島で撮影した多数の画像を素材として作成した」という趣旨の説明文を同号の目次ページに記載しました。
ところが、この10月号の表紙画像に写っている恒星の太陽との相対的な位置が、中国の杭州および鹿児島県喜界島で撮影された場合のそれと大きく異なるという指摘がありました。
さらに、この画像のコロナの描写は、チェコ共和国ブルノ工業大学機械工学部数学研究所のMiloslav DruckmüllerさんがWebページで公開している画像とよく似ているという指摘もありました。
星ナビ編集部ではこの2点に関して独自に検証を行い、Druckmüller さんに状況を報告するとともに、画像の提供者である宮城隆史さんに問い合わせました。宮城隆史さんからは、上記2点に関して、「撮影地は中国の杭州と喜界島ではなく、喜界島とマーシャル諸島だった」「Druckmüllerさんのコロナ画像を参照しながら、画像を作成した」という趣旨の返答がありました。
星ナビ編集部では、この件について、ひき続き宮城隆史さんに説明を求めるとともに、10月5日発売「星ナビ」11月号にて、経緯を報告する予定です。
文責:星ナビ編集人 川口雅也
※9月29日 更新分:この問題の経過については9月28日付のニュース「天文雑誌「星ナビ」2008年6月号および2009年10月号の表紙画像について」をご覧ください。