大雨による冠水で通行車両の水没事故が相次いでいる広島市安芸区矢野東の広島県道「矢野アンダー」で、市は再発防止対策に乗り出した。道路冠水の発生を知らせる自動通報装置を設置。赤色灯の増設なども進める。
市は、道路が深さ約15センチまで冠水すると、センサーが感知し、電話回線を通じて区役所に知らせる自動通報装置を設けた。既に約620万円で装置を取り付け、9月末から運用を始めている。
さらに、冠水時に点灯し、ドライバーに危険を知らせる赤色灯も、既設の5基から約10基に倍増する。これまでの水没事故では、運転手から「赤色灯に気付かなかった」との指摘も出ていた。来年3月末までに出入り口に設置する。
また、市は警戒態勢も強める。大雨警報が発令された時点で、市職員と警備員計4人をアンダーへ派遣。冠水による危険性が高まった場合、すぐに通行止めの規制ができるよう海田署と連携する。
【写真説明】広島市が赤色灯の増設を検討している「矢野アンダー」
|