シルバーウイーク
世の中、シルバーウイークです。
けど、シルバーウイークと全く関係ない話を紹介します。
先日(といっても1週間以上前だが)、TV LIFEで2年近く連載している(9月30日発売号で、連載37回目!)Hey!Say!JUMPのコンサートに行ってきました。
東京ドーム1日限りの「Hey!Say!JUMP in TOKYO DOME」コンサートです。
Hey!Say!JUMPはもちろん全員10代。
夕方17時30分から20時までの3時間半、彼らの平均年齢のWスコアをマークしている僕も十分楽しませていただきました。
印象的だったのは、芸能ニュース等でも取り上げられていましたが、やっぱり薮君の涙でした。
薮君はコンサートの最初からMC的な役割で、コンサートの各コーナーをしきっていました。
時にメンバーをツッコミ、時にファンをあおり、時に会場中を笑わせたり、常に冷静に会場を盛り上げているように見えました。
普段の取材中の薮君はと言えば、真剣な話になると、わざと話をはぐらかしたりして、その本心を見せないような人でした。
どんなに忙しくても「つらい」とか「大変」とか、絶対に口にしない。
いつも、それとなく周りに目を配り、みんなを盛り上げようとする。
担当ライターいわく、「薮君のインタビューはいつも冗談ばっかりでなかなかほ本題に入れない」と、笑っていました。
たぶん、薮君はメンバーの中でもかなり真面目なタイプなのだと思います。
だからこそ、わざと自分の真面目な部分を見せないようにはぐらかしていたのだと思います。
そんな薮君が唐突に流した涙。
ファンも、そしてメンバーももらい泣きせずにはいられませんでした。
コンサートも終盤にかかり、感極まって涙を堪えきれなくなった薮君。
きっと、デビューの地・東京ドームに帰ってきて、これまでのさまざまなことを思い出したのでしょう。
端からみれば、順風満帆のように見えて、実は人知れずたくさんの苦労を重ねていたのだと思います。
コンサート終了後、別室で行われたささやかな打ち上げ会の場に薮君は照れ笑いを浮かべて現れました。
そこには、いつもの冗談ばっかりの薮君の姿がありました。
「あれ、泣いてないですよ。うそ泣きです!」
必死に涙の理由をはぐらかそうとする薮君に、彼を取り囲んだ僕ら大人たちは、愛しい子供を見守るような目で見つめていました。
編集長として打ち上げに参加した僕でしたが、普段の取材現場にあまり立ち会っていないため、そこであらためて自己紹介するのも違うなあと思い、関係者にあいさつに回る彼らを、後ろのほうでひっそりとながめていました。
でも、本当は話しかけたかった。
勇気を出して、こう、言葉をかけてあげたかった。
「薮君、そしてHey!Say!JUMPのみんな、今夜、君たちが流した涙は、ファンのみんなの心の中で、いつまでも輝き続けるよ」
(Hey!Say!JUMP10人の名前を、各テレビ誌編集長の中できっと一番早く答えられるであろう編集長)