大毅陣営が判定に異議、ＷＢＡに再戦要求

立会人のアラン・キム氏（右）と握手する亀田史郎氏

　６日のＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチで王者デンカオセーン・カオウィチット（３３）＝タイ＝に判定負けして王座獲得に失敗した亀田大毅（２０）＝亀田＝の陣営が７日、判定に異議を唱え、ＷＢＡに再戦を要求することを明かした。試合の立会人も再戦を勧める考えだ。

　亀田ジムの五十嵐紀行会長はこの日早朝、大阪市内のホテルで開かれた会見で、「前半のポイントが納得できない」と語り、１～４Ｒすべてを王者のポイントとしたアバインザ氏（フィリピン）のジャッジを問題視。試合の映像と再戦を求める書面を一両日中にＷＢＡスーパーバイザー（立会人）のアラン・キム氏（６９）＝韓国＝に送る方針。これを受け、試合の立会人を務めたキム氏は「年内に再戦できるよう強く言う」と、ＷＢＡ本部に働きかけることを約束。キム氏もジム側の主張に一理あると考えているようだ。

　大毅はこの日、大阪市内のホテルで静養。兄・興毅（２２）も姿を見せなかった。試合直後、「勝ってるやろっ」と大声で吐き捨てた父・史郎氏（４４）は会見場に姿を見せたが、言葉を発しなかった。

　再戦要求が認められるかどうかは１１月６日から約２週間、コロンビアで開催されるＷＢＡ総会で最終的に決まる。